今の季節は秋、全国で紅葉が見どころのようです。

 

3連休の最後の今日、各地で紅葉を見に訪れる人が多かったようですね。
テレビのニュースでも取り上げておりましたが、東京近辺でも
高尾山の人出が半端ではありませんでした。

 

紅葉狩りを楽しもうと云う心理はみな同じですね(笑)

とはいえ、私はやはり有名どころではなく、近くの歩いて行けるところで我慢しますが。

最近は、人込みと云うものから すっかり遠ざかってしまいまして、

ちょっと人がいるところでも、ドッと疲れを感じるようになってしまいました。

 

 

秋の風物詩の「紅葉狩り」

歌舞伎のセリフの中にも風物詩を唄うものがあります。

 

『釣り女』の中では「春は花見、夏は涼み、秋は月見の沈々かも?」
これにもう一つ冬が加わると「冬は雪見で・・・。」とこうなります(笑)


ですが、今はこの様な時期ですし すでに無くなって行った風物詩もありますね。

私の子供の頃はよく売りに来た金魚売、風鈴売り、コオロギやマツムシなどの虫売り、
季節とは関係ない売り子と云えば豆腐売りのラッパや夜鳴きラーメンの
チャルメラの音などもよく聞きました。

 

今は屋台のラーメン屋と云うよりワゴン販売のランチなどが多くなり
風物詩的なものは影を潜めましたでしょうか?

 

竹竿売りも昔は独特の名調子で売っておりましたが、
今ではこう云った売り子さんはほとんど見なくなりました。

 

今年は各地のお祭りも中止になりましたが、お祭りに出る縁日の屋台は
まだこう云った風物詩が残っておりますね。

 

今でも必ずあるのはお面やさんですが、昔はおかめやひょっとこ
稲荷のキツネなどのお面が、今は戦隊ものや、ガンダムなどと時代は変わりました(笑)

 

そう云えば、昨日赤羽でなんと「チンドン屋さん」を見かけました。

通りの向かい側を三人で練り歩いておられたのですが、一瞬ビックリ。

音がするなあと思っていたのですが、まさか昔ながらの姿でした。

 

イメージ的には、三味線を弾いていると思っていたのですが、昨日見た方は

アルトサックスを弾いてました。

調べましたら、今は、三味線よりもクラリネットやサックスの方が主流とか。

風物詩ではありませんが、今でも残っているのですね。

以前『わろてんか』でも出て来ましたっけ。

時代的には 次の『おちょやん』でも見られるかもしれませんね

 


歌舞伎の冬の風物詩と云えば京都南座のまねき上げです、
これはなくしてほしくないですね。


私の名前がまねきに上がりましたのは二度だけ、
一度目は市川延夫の名で名題になった五年目の2003年12月でした。

しかしこの時、猿翁旦那は前の月に病に倒れられ 旦那不在の顔見世でした。

 

そして もう一度は10年後の2013年12月の顔見世、
おもだかや一門の四人襲名興行の時で 私は猿三郎の名前で
まねきを上げて頂きました。ですが旦那は10日から休演となってしまいました。

 

後にも先にも 京都南座顔見世興行のまねきに私の名前が書かれたの
この二度だけなのです。

 

関西に居た時には毎年12月の京都南座顔見世興行の出演は
決定事項だったのに・・・。 うまく行きませんね(笑)

 

今年もそろそろ南座にまねきがあがる頃でしょう。
私の三度目の正直は一体いつになったらあるのかなあ~?(笑)