今週の朝のテレビ小説の『エール』戦争が終わり、今まで軍国主義が一辺倒だった
日本の社会が戦後となり 真反対の思想となり 戦争に携わった人たちの
苦悩が描かれております。


主人公の古山裕一と音の夫妻、親友の佐藤久志、義兄の智彦、
若い人たちを鼓舞していた裕一の戦時歌謡、それを唄っていた佐藤久志、

軍人であった義兄の智彦

みな戦時中は当たり前だと思っていた事が 戦後となってすべて否定され

苦難の連続である事が、描かれております。

 

私はこの時代を体験していないので あまりわかりませんが、ちょうど父の時代にかぶさります。

 

父から聞いていたのは、いきなりアメリカナイズされた思想に
昨日までの日本は何だったんだろう?

何でもかんでも自由と云う事に なかなか付いて行けなかったと云っておりました。

 

それでも空襲が無くなり 軍艦マーチのうその戦果発表がなくなった時は
戦争が終わってよかった・・・と。

 

 

ここの処の朝のテレビ小説、『おしん』(再放送でしたが)『まんぷく』『なつぞら』
そして『エール』と 期せずして戦中から戦後時の同時期のお話が出て参ります。

 

これらの主人公、大人になったおしん、萬平さんと福子 なっちゃんや咲太郎
古山裕一と音 同時代を生きていたのか? どこかで会わなかったのかな?と(笑)

 

でも、なぜか、これらの作品の中で、『おしん』だけが 同じ時代を扱っているとは

思えません。

もっと1時代古い時代を扱っている様な気がしてしまいます。

同じ大戦時でしたのに。

作品の作られた時代の背景が 昭和と 平成令和で違うからでしょうか?

それとも、テーマが違うからでしょうか?

 

『エール』も古山裕一を取り巻く藤堂先生や、ハーモニカで通っていた
華の淡い憧れの弘哉くんが戦死され その週は悲しみにくれました。

 

戦前 戦中 戦後と この怒涛の時代を過ごされた方々には本当にお察しします。

 

日本はうその戦果発表で情報をごまかされ 「日本は負ける」 と 一言いえば
特高によってしょっ引かれると 父から聞きました。

本当におぞましい時代だったのですね。

 

 

JーCOMの映画で最近見た中に『チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
があり それを見てとても感動しました。

 

1940年5月 ヒトラー率いるナチスドイツにより 北フランスが占領され ダンケルクに

英仏軍40万人が 包囲されて追い詰められ 全滅とならんとしていました。

 

イギリス議会はナチスに歩み寄り 一時的にでも手を結ぼうとした時 それに反対していた
孤立無援の首相が、民衆の声を直に聞きたいと地下鉄に乗り 今のイギリスの現状を訴え
民衆から力を貰い 絶対ファシストに屈しなかった事に感動しました。

 

軍艦ではなく、民間の船で それこそヨットに至るまで ドーバー海峡を渡れるなら
兵士のひとりでも二人でも助けてくれ、と 民衆に呼びかけました。

 

それに呼応した民間人が何十万人が船を出し、40万人を救った・・・と、


日本は戦果をごまかし 負けました。 イギリスは今の現状を訴え 民衆を力としました。
同じ島国なのに 考え方がこうも違うのか・・・と。

 

 

エンドタイトルに流れたチャーチルの言葉、


Success is not final, failure is not fatal: it is the courage to continue that counts.

成功があがりでもなければ、失敗が終わりでもない。肝心なのは、続ける勇気である。

 

ちょっとチャーチルの格言集 読んでみようかな?(笑)