昨日のブログは私のDIYにお付き合い頂きました(笑)
上手く出来たらやはり嬉しいものです。

 

多少のブレはありましたが、そこは素人細工(笑)
ま、良しと致しましょう。


歌舞伎の中にも大工など、物造りが登場する作品は少なくありません

 

代表的なものはこのブログでも何回もご紹介しました幸田露伴作『五重塔』

 

主人公は朴訥ながら腕は確かな、のっそり十兵衛。
上野の寛永寺の五重塔を造る、まさに宮大工さんの世界を扱ったものですね。

 

私も過日、勘九郎さんの『五重塔』に出演させて頂きましたが
それよりず~っと昔、前進座の中村梅之助さんの『五重塔』にも
出演させて頂いた事がございました。1980年(昭和55年)1月南座公演の時で
私、28の時ですからちょうど40年前の事です(笑)


他に大工さんと云いますと『乗合船恵方万歳』の乗り合いの一人が大工で
これは必ず登場致します。

 

その踊りの振りの中に、墨ツボからカルコを引き出し、木材に直線の墨をつける
大工さん独特の作業の振りがございます。

 

木材を鋸などで切るために 定規などで長い直線を引くと云う作業はなかなか大変なもの。

誰が考えたのか? この糸で直線を引くと云う方法、すごいアイデアですよね。

 

いつからあるのか調べましたら なんと古代エジプトの時代からそれらしきものがあり 
それが中国に渡り 日本でも法隆寺が造られた時にはすでに、
その作業らしき跡があるそうです。

 

それが機械文明の発達した現在でも 建築には同じ方法が
使われていると云うのですから驚きですね(笑)

 

この方式テレビなどでは なんとなく見た事があったのですが、
以前、私の好きな番組の 某鉄腕DASHで物を作る際に
それこそ実際に、現役で使われているのを見ました時には
なんだか感動を覚えました。


また、大工ではありませんが、今月歌舞伎座第一部で上演している『京人形』

これも彫刻職人、左甚五郎が彫った京人形があまりの出来の良さに 
知らない間に動き出すと云う、作品の良さを強調しております(笑)


木の人形が動き出すと云う発想は『ピノキオ』と一緒でしょうか?(笑)
子供か、綺麗な遊女かの違いですね。
まさにこの違いは、ディズニーか、歌舞伎かの違いにも思えます。


日光東照宮には左甚五郎が彫ったと云い伝えられる「眠り猫」も
ございます。以前に行きました折に写しました。

また、落語がもとの歌舞伎『人情噺文七元結』の主人公も左官屋長兵衛。

長兵衛は腕はいいのですが博打好きで、借金ばかりこさえ 
見かねて娘が自ら身売りした金も お店の金を無くし
死のうとしていた手代の文七にあげてしまうお人よし。


『修禅寺物語』に登場する夜叉王も面作り職人。

 

だいたい歌舞伎に出て来る大工さんや左官屋さんは 
腕はいいけど変な人が多いですよね(笑)


他にも物を作る仕事に関係する歌舞伎の作品 
みなさんも探してみてください(笑)