昨夜は夕飯時から10時まで、テレビ東京の旅番組 
太川陽介さんと村井美樹さんのガチンコ対決、
『路線バス VS 鉄道旅 秋の北海道縦断(函館から行くぞ小樽)』を
3時間半にわたり 家人と楽しく見ておりました(笑)


札幌には向かわず、途中で小樽方面へ抜ける鉄道とバスのコースですが、
実は私もこのコース 通った事があるのです。


2004年(H16年)2月23日に青森県八戸市公会堂の公演を終え 
24日は移動日で、朝 八戸から札幌に向かう道中でした。

演目は猿翁旦那の『一条大蔵譚 曲舞 御殿』

 

まだ北海道新幹線も完成しておらず とりあえず函館まで 特急で向かいました。

 

ですがこの日、北海道を爆弾低気圧が襲い お昼ごろに函館まで出た時点で
JR北海道がほとんどマヒ状態。

 

到着した時間から 函館本線は全部運休で、鉄道はアウトでした。

 

私たちは急遽 おもだか事務所が用意してくれた函館駅前の
ホテルの大広間で待機となりました。

 

明日、25日は札幌市教育文化会館での巡業公演千穐楽なので
どうしても今日中に札幌に入らなければなりません

 

鉄道をあきらめた事務所の人は 大雪の中 駆けずり回って
観光バス4台をチャーターしてくれて 夕方に猿翁旦那以下、
それに分乗しての大吹雪の中の峠越えとなりました。

 

正直、バスの運転手さん 機嫌悪くて怖かったです(笑)
そりゃそうですよね、こんな日に急に仕事になって
さらに猛吹雪の中 5時間近くもひたすら走るのですから・・・。

でも、やはり地元の運転手さんだな~ と 大雪の日の運転に感心しました。

私たちではこんな日の運転は到底無理です。

 

それにこの時、猿翁旦那は前年の11月に脳梗塞で倒れられて以来の
復帰公演で本当にお体が心配でした。

 


昨夜の太川さんと村井さんの対決コースは途中まで
まさにこのコースだったのです。

 

函館~長万部~洞爺湖~230号に入り 留寿都まで・・・。

 

そこから村井さんの鉄道組は徒歩とタクシーでニセコへ向かい
太川さんたちはバス組は 喜茂別から倶知安へ抜け 小樽方面へ向かいましたが、
私たち巡業組は猛吹雪の中 さらに過酷な中山峠を越え 定山渓を抜けて
約5時間かかって夜の10時過ぎに札幌のホテルへ着きました。

 

そして次の日には大雪が積もった札幌で快晴の中 
無事に千穐楽を迎えました。

もし 本当に到着できなかったら どうなっていたのか・・・?


あの忘れられない吹雪の中のバス移動、太川さんも昨夜、大雨の中
路線バスの旅に挑戦しておられた姿が あの日を
懐かしく思い出させてくれました(笑)

 

ちなみに小樽のゴール到着は太川さんのバス組の勝利でした。

番組の最後まで どっちが勝ったのか 本当にドキドキしながら

見ておりました。

 


ここで、おまけのエピソードを2つ

 

1つ目は、私たちの指定列車の組は、函館本線に乗れず バス移動となりましたが、
指定列車には乗らず さらに早い時間の列車移動で 早くに札幌に着こうとした数人は
とりあえず函館本線の数本前の列車には乗れたのですが  

途中の小さな駅でストップしてしまい、タクシーもなく
運転再開まで 数時間足止めをくらい 夜中に札幌に着いたそうです。

次の日に悔やんでおりました。


2つ目は、昨日の太川さんと村井さんの途中のミッションに、
豪華食事を完食と云うコーナーがあったのですが、バスや列車の時間に合わせ
10分から5分くらいで召し上がっていました。


私も猿翁旦那の旅行会で 高級旅館の食事時、お客様への宴会芸の
お稽古の合間の食事なので 三の膳まである豪華な海鮮夕飯を
お弟子さん一同に「5分で食べなさい!」と 云われ
勿体ないけど ガムシャラに食べた事がありました。

私が個人的に行けるような旅館でない豪華な高価な食事を・・・(笑)

 

そんな事も番組を見ながら思い出しておりました。


チャンスがあればもう一度 自費ででも あの高級旅館のあの豪華な食事 
再チャレンジしたいと思います(笑)

 

太川さんと村井さんのガチンコ対決 どっちが勝っても負けても ご苦労様でした、
ご本人たちは過酷な戦いでしょうが とても楽しい旅番組でした(笑)