相変わらず暑い日がつづきますね。 

東京は今日も猛暑日で8月の猛暑日日数を更新したそうです。

オリンピックの記録更新なら嬉しい事ですが、猛暑日の記録更新は困ったものです。


窓から入って来る風も涼しい風ならいいのですが、まるで熱風のようです。

 


風・・・。


ちょっと趣は違いますが、今日はその流れで「風」と「雲」のお話。


悪い風 つまり邪な風が吹きますと「風邪」にかかりますね(笑)

戦や時代の流れを見通す事を「風を読む」と申しますが、現在のコロナの影響で
銀座 渋谷などは定めし「殺風景」

当て字でコロナそのものは「殺風(コロナ)」でしょうか?

ま、それはさておき・・・。


菅原道真の歌に
「東風吹かば 匂い起こせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ」
と云う太宰府に流される前に詠んだ 有名な歌がございます。

東風を「こち」と読みます。


都の風が 遠い西の太宰府まで 梅の香りを運んできてくれ と云う願望でしたしょうか?

太宰府には飛梅と云う梅の木もございます。 


東風と同様にあとの風は何と読むのか? ちょっと調べてみました。


南風は「はえ」と読み 漁師さんたちはこれが吹いた時 天候の変化の前兆として
警戒するのだそうです。

 

残念ながら「北風」「西風」には別の読み方はありませんでしたが、
一般的ではなく 文献や地方によっては北風 西風には
「ならい」「いなさ」「あなじ」と読む地域があるのだそうです。


どれがどちらから吹く風か? よくわかりませんが(笑)
場所によって異なるものですね。


北風は北半球は寒いと云うイメージで「北風と太陽」の物語などでも
出て参りますが 南半球では南風が寒いのでしょうか?(笑)


また東雲と書いて「しののめ」と読みますね。

東京に「東雲」と云う駅がございます。


これは、早く夜が明ける場所と云う意味だそうで 色んな都道府県の場所に
この名称がついている町も少なくありません

歌舞伎の『熊谷陣屋』の一場面で、熊谷次郎直実が一の谷の合戦で
敦盛を討った戦の様子を 妻の相模と敦盛の母、藤の方に語って聞かす
物語の場面がございます。


この冒頭に ♪物語らんと座を構え「さても去んぬる六日の夜 はや
東雲と明くる頃、」と始まります。

つまり後日談ですから一の谷の合戦は治承3年2月7日の夜明けに始まったので
「去った6日の夜が 早くも東雲(しののめ)と明ける つまり夜明け」を
示しております。

東雲の意味は夜明け 


「風」と「雲」で 「風雲」これから何かが起きる場合「風雲急を告げる」
と云うことわざもございます。

一代の英雄の若かりし頃は「風雲児」と呼ばれます。


 

今の時代 早く 「風雲急を告げる 風雲児が現れないか? 
殺風が収まり 早く東雲と明けてくれないか?」と 期待して待つしかありません