ここのところの東京、朝の涼しい時間帯と云うのがありません
かろうじて、朝日が昇る頃の一時だけくらいでしょうか?

朝顔たちは今朝も元気よく咲いてくれております。



でも花もどこかしら暑さに辟易しているようにも見えます(笑)
少し暑そうにしているのが 可哀想に思いますが、
朝、ベランダを覗くたびに 色とりどりの花が見えますと、
一瞬だけ、暑さも吹き飛びます。

 

今日は「暑い熱い8月」の勉強会のお話はちょっとお休みです。

今日8月15日は終演の日です、戦後ももう75年にもなるのですね。


映画にもこの日を扱った「日本のいちばん長い日」と云う作品がございました。

2回映画化されて一度目は三船敏郎さんの主演で、
二度目は役所広司さんでしたでしょうか?

 


古い映画が好評だったのでリメイクされるのでしょうが
正直、リメイク版と云うのは先の映画を上回る事はあまりないですね。
古い方の映画が名作だからこそ、リメイクが作られるのですが、
どうしても、古い作品を知っている人間にとっては、最初の方に
思い入れがあります。

 

その分、ここが違う、ここが今イチ。と気に入らない方ばかりに
目が行ってしまうのでしょうか?


と、書いていてちょっと怖くなりました(笑)
舞台も同じかな?・・・と(笑)



さて、この「日本のいちばん長い日」
前者は白黒の映画でしたが、後に作られたカラー作品の後者より 
緊迫感 歴史観 そう云ったものが上回っていたように感じます。
白黒と云うものが 逆にそれを助けていたのでしょうね。

私個人と致しましては、やはり最初の作品の方が好きです。


先の映画は東宝の8・15シリーズと云う中の作品で第1弾でした。

第2弾の「連合艦隊司令長官 山本五十六」という作品も
役所広司さんの主演でリメイクされております。

当時の8・15シリーズは私も大好きでしたが、もちろん
これらの映画は戦争を賛美するものではありません



「日本のいちばん長い日」に先代の松本白鸚さんが
当時の天皇(昭和天皇)として、微妙なシルエットで登場され 
それがすごく興味深かったです。

天皇陛下を直接、スクリーンに登場させる事を恐れ多いと
ためらわれた岡本喜八監督の手腕の冴えですね(笑)

 

正直、8月15日の天皇陛下の玉音放送の陰には
当時の内閣、軍部 民間人 家族 色んな人の葛藤があった事は 
この映画を見るまでは知らない事実でした。

 

終戦と云うより、敗戦として戦争をやめなければならない事が
どれほど難しい事だったか?

 

それに携わる人たちが、何に命をかけられ、何を訴えたかったか?

今日と云う日 今もう一度 この映画を見てみたいと思いました。




少し話は変わりますが、それにしてもどうして映画やドラマでは
天皇役に歌舞伎役者が多く起用されるのでしょうか?(笑)


思いつくだけで

テレビドラマの『明治天皇』の市村羽左衛門さん

映画では同じく 8・15シリーズの『激動の昭和史 軍閥』での先代中村又五郎さんの昭和天皇

『ラストサムライ』での中村七之助さんの明治天皇
『終戦のエンペラー』での片岡孝太郎さんの昭和天皇
幕末の孝明天皇は『西郷どん』では中村児太郎さん、
私は残念ながら見ておりませんでしたが『八重の桜』では現松本幸四郎さん。



そして、昨日のニュースでは『麒麟がくる』に正親町天皇役で
坂東玉三郎さんが出演とか!
これには驚きました。


月末には放送再開の『麒麟がくる』
ドラマ初出演と云う玉三郎さん、天皇をどんな風に演じられるのでしょうか。
楽しみです。