今日は朝のうちにちょっと整骨院へ 午後からは家人と
自転車でもう一度外出致しました。

 

今日の最高気温は34℃、昨日、一昨日の37℃とは わずか3℃の違いですが
全然 楽に感じられました。

 

この2,3度が体感的にもずいぶんと違うものなのですね。
大変参考になりました。


正直、本格的に外に出たのも何日ぶりでしたでしょうか?

水筒をもって、無理をせずに、必要なものの買い出しを行いました。

 


では、今日は1998年8月『第5回翔の会』で踊らせて頂きました、
「茶壷」の話題です。

この写真は 以前にも掲載させて頂いた事もございますので
重複しておりましたら お許しくださいませ。


「茶壷」の素っ破は色んな方が演じておられますが、私が見ました中では
中村富十郎さんの素っ破が最高でした(笑)


素っ破(すっぱ)とは、

デジタル大辞泉には「戦国時代、武家が野武士や野盗であったものを
取り立てて使った間者 乱波(らっぱ)忍びの者」とございます。

つまり、忍者 ぬすっと すり かたり、 うそつき 等々と・・・。

要するに悪い人と云うイメージでしょうか?(笑)


「茶壷」に登場する主人公の素っ破 熊鷹太郎も泥棒で
田舎者の麻胡六が茶壷を背負ってお酒に酔って眠っている処を
横取りしようとして争いになります。

そこへ目代何某が来て、中に入り どちらのものか 茶の銘 謂れなどを
聞き それを振り事で答えよ と申します。

 

ですが、麻胡六の答えを盗み聞きしていた熊鷹太郎が、
それを見ながら 同じように答えて踊るので埒が開きません

 

 

最後に目方を聞いた時、麻胡六はそっと耳元で云うので
熊鷹太郎は聞こえず、いい加減なことを言ってバレてしまい


無理やり茶壷を奪って逃げていくと云う、とても面白く
お子さんにもわかりやすいお話です。

 

 

もともとはお狂言で、これを歌舞伎化したものです。

 

この踊りの見所は連れ舞の時に 麻胡六の振りを見ながら
半間、遅れてついて行き 如何にも自分は知っているぞ、と
見せる踊りです。

 

正直、舞台で演じている私たちも大変楽しく お客様が
笑いながら見て下さっているのが嬉しかったですね(笑)

おかげで花道に入る時は大拍手を頂きました。


麻胡六は門松さん  目代何某は澤五郎さん
そして熊鷹太郎は私 猿三郎。


これは富十郎さんの踊りが目に焼きついており 
一度 演じてみたかった踊りでした。