先週の火曜日、21日の土用の丑の日に東京都豊島区椎名町にあります漫画家の聖地
トキワ荘へ見学に行かせて頂いた事は 先日ブログに書かせて頂きました。

 

私が少しの間ですが、漫画家を目指して大志を抱いていた事も・・・(笑)

 

漫画家の道は厳しそうで、しかも、根本的に私には描く事に対して 根気がなかったので、

結局、その夢はかなえられず、今ここに市川猿三郎という役者が存在してます(笑)

 


あのトキワ荘へ行きましてから、あの頃の思い出を思い出すことが多くなりました。

 

その中の一つが 漫画家を目指すと云うより、趣味で漫画を描いていた時の
「バイブル」ともいうべき本。

当時は、まるで宝物のようにして 持っておりました。

 


「マンガの描き方」と「マンガ家入門」


先は、手塚治虫先生の著書で、後者が石ノ森章太郎先生の著書。
(私が目指していた当時の気持ちを尊重してあえて先生・・・と)


「マンガの描き方」よりも先に出ておりました「漫画のかきかた」初版は1956年(昭和32年) 

その改訂版になります 「マンガの描き方」は1976年(昭和51年)に出ました。

「マンガ家入門」は1965年(昭和40年)に出版。
私もかっては持っておりました。

 

手塚先生の本は、改訂版を持っていたと 思い込んでいたのですが、

年代的には、どう考えても24歳の時に出版されたものではなく、「漫画のかきかた」の

方だったのでしょうね。

このあたりの記憶は あやふやになっているのですが、それを食い入るように読んでいた

少年の頃の思い出は、今でも鮮明に 思い出すことができます。

 


今から思えば、「あ~ あの本 残しておけばよかった~」と、
トキワ荘に行った折 悔やまれたものです(笑)


この本、その名の通り 絵の描き方から使う道具、ストーリーの組み立て方 等々
それぞれの先生の作品を掲載して それを参考にお話を進められているのですが、
それだけではなく 先生方の漫画に対する主観や感想が述べられていて
まさに マンガのバイブルなのです(笑)


書物としても読んでいても面白いのです。

今はもうお二人とも この世の方ではありませんが
「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」「ブラックジャック」

また「サイボーグ009」「仮面ライダー」「幻魔大戦」等々

作品群は厳然と今でも生きています。


あの当時の本が古本屋かどこかに 売っていないか?
どうしても探して 買えるものなら欲しくなり ネットで探してみました。


今は便利ですね(笑)

ありました!新刊で手に入りました。

 

当時の本はB5判くらいの大きさでしたが 今は再編集され文庫版での再版が・・・。
価格も当時とあまり変わりません

 

 
 

2冊を手にして読みますと あの当時の頃が蘇ります。

今日はこの本を読んでおりました。


先生お二人の当時の心構えと云いますか、トキワ荘時代も含め
この本を書かれた当時はまだ、売れ始め初期の頃、この後に色んな作品が
どんどん出版されたのだなあ~と 思いますと感慨深いものがあります。


絵は楽しんで描くものと書物には描かれてございますが、
このお二人は決してそうではなく 絵を描かれる事が段々
きつくなられた事でしょうね。

 

それでも読者には優しく接して下さっておられます。

私は漫画家にはなれませんでしたが、楽しんで絵を描く事に致します(笑)

 

 

それにしても、ステイホームしていても 読みたい本が 家で簡単に検索でき、

すぐに手元に届く世界が こんなに早く来るとは 少し前までは 思いもよりませんでした。

 

アトムは2003年生まれとか。

年齢があるのかはさておき、今は17歳になっているはずです。

 

あの頃にワクワクしながら 読んでいた世界と、今現実に私たちが生きている世界。

どのくらい 予想通りで、どのくらいかけ離れていたのでしょうか。

気になりますね(笑)