今日の日曜日は朝からわりと晴れ模様でした。ですが気温はぐんぐん上昇。

暑いのも幸いして どこかへ出かけたい気持ちをグッと押さえ
ステイ・ホームでした。


一人でいる平日のステイ・ホームと、土日のステイ・ホーム。
「ちょっとお散歩くらいは行きたいな」と云う顔の家人を
無視し続けるのもなかなか至難の業です(笑)


うちに居るとどうしてもテレビ三昧、そこでどこにも行けない気持ちを
発散させるためにけっこう旅番組は色々と録画しております。

日本国内から海外迄、行ったところが映ると嬉しいですね。


わりとお気に入りの番組がいくつかありますが、その中でもよく録画して、
見るものがない時に見ている番組があります。

 

「美しい日本に出会う旅」
個人的には誰か旅人が旅している番組も見ますが、人によっては、
その人の個性や好みにより、せっかくの旅が。。。やかましい・・・となってしまうことも
無くはありません。

 

こちらの番組は、人が映らず、ナレーションで旅が進んでいきますので
自分が旅している気持にもなれ、楽しいですね。

 

3回に一度「今日は高橋(一生)くんだ~」と呟く家人に、
心の中で舌打ちしておりますけど(笑)

いえ、私も高橋くん好きですよ、何度か一緒にご飯行きましたし。

なんだか腹が立つだけです(笑)

 


昨日見ておりましたこの番組の録画 場所としてはマイナーな所ですが
奈良の五条から下市村 そして天川(天河)が紹介されておりました。


五条では宿場町のような風情ある建物が並び 山伏修行に来られる団体さんや 
観光客の為にお店が縁側仕様となっており 軒先に釣り灯篭などが掲げられ
お酒やスイーツ 洋酒などもお洒落にこの縁側に座って頂けると云うのも
素敵なおもてなしでした。

 

下市村はかなり田舎なのですが歌舞伎の『義経千本桜』のすし屋の場面でも
有名ですね。


今ではもう 下市「村」ではありませんが、私の中では親しみを込めて
「下市村」であり続けております。

 

残念ながらテレビには登場しませんでしたが、今でも歌舞伎の舞台でもある
「つるべすし 弥助」のお店はございます。

以前訪れた事がございます(笑)

バイクで行ったんですね、若かった・・・。

にぎりとか江戸前のお寿司ではなく もちろん鮎の押しずしですね。

お店の中には色んな歌舞伎役者さんの写真やサインが・・・。

 

 

写真は二世鴈治郎さんの権太に坂田藤十郎さんのお里、


もちろん 権太を得意とされた三代目猿之助(猿翁旦那)丈も
行かれた事がございます。

 


また、洞川の陀羅尼の看板も番組中に何度か映りましたが、
こちらも『義経千本桜』の「木の実」で、茶店の小せんが
買いに行くという場面がございます。

 

大峰山の陀羅尼助。

 

現に我が家でも、必ず薬箱に常備されております。
東京ではなかなか買うのが難しいのでしょうか?
探したことがないらしいのですが、大阪に行った時に
四天王寺さんで買ったり、吉野あたりに行った人に買って来て
貰ったりしているそうです。

テレビを見ながら、ふと我が家の薬箱と『義経千本桜』が結びつきました。


こちらは、私は行った事がないのですが、天河村。

天川と天河の違いがよく分からない為に ここでは天河と書かせて頂きます。

天河は、浅見光彦が活躍する小説や映画の『天河伝説殺人事件』などが有名な 
天河神社の能舞台がございます。

 

日本に五つある弁財天を祀る、江の島の弁財天 琵琶湖の竹生島 安芸の厳島神社
宮城県金華山黄金山神社 そして奈良の天河神社の5つ。

厳島神社と天河神社には立派な能舞台もございます。

やはり弁財天は芸能の神様 その証ですね。


テレビの中で、ここに伝わる五十鈴と云う独特の神器(楽器)が出て参りました。

その昔 天岩戸にお隠れになった天照大神を 誘い出そうと岩戸の御前で、
天のウズメノミコトが持って踊ったと云われているのが この五十鈴。

そしてこの踊りが芸能の始まりと云われております。
思わず『京鹿子娘道成寺』の舞尽くしの台詞も思い出しました(笑)


旅番組に於いて色んな観光地の楽しさと 由来を再勉強、再認識させてくれます。


なかなか旅に出られない今、旅番組を見ながら、行った事がある場所は、
行った時の写真を取り出してきて 眺めたり、行った事がない所は
今度、何の憂いもなく旅ができるようになった時には 行きたいなと、
心の中でたくさんの 旅をしております。