今のご家庭でテレビのないご家庭は、余程の理由がない限り
ないのではないでしょうか?

今ではテレビが2・3台あるご家庭も少なくないと思います。


私が子供の頃、と云っても小学生くらいの時ですが、
テレビを父が買いましたら、ご近所の方がそのテレビを見に来られました(笑)

 

そこで人気の番組が始まると うちのアパートのひと部屋は
テレビ鑑賞集会所と化しておりました(笑)

懐かしい時代です。

 

そのテレビがご家庭にまだない頃は もっぱらラジオが娯楽の対象でした。

落語、漫才、浪曲などの放送がラジオから流れ 祖母と笑い合って
聞いていたものです。

 


そんな時にラジオドラマ(放送劇)と呼ばれるものがありました。

当時は「サザエさん」も放送劇として 放送されておりました。

 

サザエさんは市川寿美礼さん 波平さんは水戸黄門で有名な
東野英二郎さんが声を担当されておられました。

当然、声だけのご出演です。


そんな中に後年、テレビで人気番組となった「てなもんや三度笠」や
「スチャラカ社員」を書かれていた香川登志緒さんの脚本で
「スカタン社員」と云う ラジオ喜劇放送番組があったのです。


1958年から放送が始まり 絶大な人気を博しましたが、
すぐにテレビの放送が始まると、聴衆者は視聴者となって
みんなテレビにその座を奪われました。


その「スカタン社員」のテレビ版が「スチャラカ社員」だったのです。

 

ですがその前身の「スカタン社員」

漫才界の大御所 中田ダイマル・ラケットさん 笑福亭松之助さん(明石屋さんまさんのお師匠さん)
初音玲子さん他 私の父も準レギュラーでした。

が、驚くことに、なんと デビュー当時の森光子さんも

新人としてこの放送劇に参加されておられました。

 


この番組 現在は大阪梅田のHEP NAVIO(昔のナビオ阪急)
としてあるビルの前身の一部が、北野劇場という一軒で独立した劇場があり 
ここで公開生放送されていたのです。

 


昨日、8mmフィルムをデジタル化するために 作業をしておりましたら
このラジオ劇の公開放送の映像を発見しました。

 

しかし昨日も申しました通り フィルムは1秒間に18コマの速さですが、
デジタル化されるためにどうしても1秒間に30コマの速さで再生されてしまいます。

つまり早送り映像になってしまいます。

 

ここに一部ではありますが、その当時の貴重な映像を皆様にご披露させて頂きます。

 

ダイマルさん ラケットさんの他 和服を召されている女の方が
デビュー当時の若き日の森光子さん

その他 私の父や笑福亭松之助さんも映っております。

古い映像の為に お見苦しい点はご了承頂きたいと思います。

 

 

 

 
 


どれがどなたか おわかり頂けましたでしょうか?

当時は生放送でしたので、この番組の収録にあたっては 
父がどなたかにお願いして 撮影させて頂いたものと考えられます。

 


もう60年も前の映像ですのでどうか お堅い事なしでこんな形でも
みなさまにご覧頂ければ、と思います。

 

時効と言うことで。


貴重な映像、このまま埋もれてしまうのは惜しいですものね(笑)