先週から始まりましたNHKの朝のテレビ小説『エール』


なかなか面白く、またまたリアルタイムではまって居ります(笑)

 

前回の『スカーレット』は、波乱万丈の『おしん』を見た後で 緩く感じてしまい 

とてもリアルタイムでは、見る事が出来ず、途中『オグリ』の

博多公演と京都公演があったりして、結局見られませんでした。

面白いとは評判だったのですが・・・タイミング的に断念しました。

 

 

今回は、今うちに居る時間が長く 必然的に朝、早くに目が覚め 

朝食を作り、食べ終わってもまだ時間があり、

8時から悠々と見られる状態になりました(笑)

 

主人公の古山祐一の少年時代の子役さん とても可愛くて素直ですね(笑)

 

また今日は その後、奥さんとなる女性の少女編

この少女、最初に出てきたときは、二階堂さんにそっくりで うわぁ!と声を上げてしまいました。


え?子供時代もしている?そんなわけない、と思うくらい似てました。とっても。

 

 

今日の放送では、主人公の古山少年は登場せず これも面白い展開でした。


「つづく」の文字を見て 思わず「主人公出て来んかった!」と

思ってしまいました。

 

 

 

その少女が学芸会の演目を学校の方針に逆らって多数決で選んだのが「かぐや姫」


学校の先生が今まで選んだのは「かさ地蔵」「こぶとり爺さん」「花咲か爺いさん」「舌切り雀」等々でした。

 

 

教室の皆んなが、女の子なのに爺さんばかりと、反対したからです。

 

 

そこで、「かぐや姫」となったのですが 結局、少女はかぐや姫には選ばれず、
かぐやを育てる竹取の翁、つまりお爺さん(笑)

 

 

塞ぎこんでいた時にお父さんが、とてもいい事を言いました。

 

 

「お爺さんの役は嫌か? ほんでも音(少女の役名)が かぐや姫をしたら
お爺さん役は誰か他の人がやるよな。 その人がいやいや 演じてたらどう思う?」

 

 

「ちゃんとして! と思う。」

 

 

「だろ。人には、みんな役割がある。誰もが主役をやれるわけではない。
だけど主役だけでもお芝居はできん。 必ずそれを支える人が居る。
何の役でもお父さんは楽しみだった。」・・・と 

 

これで音は納得して笑顔になります。


とても素敵なお父さんの言葉だと思いました。

 

 

そして私たちにも ぴったり当てはまる言葉(笑)

 

 

ちなみに1996年4・5月の新橋演舞場でのスーパー歌舞伎『カグヤ』の時の私のお役は、

竹取の翁の妻、つまりお婆さん(笑)

お婆さん役はこの時 初めてで「え? なんで私がお婆さん役」と 思いました。

 

 

実は私、箇所箇所で猿翁旦那の帝(みかど)の吹き替えもしており 
後ろ姿やシルエットは白塗りの帝。


実際の顔のお化粧は お婆さんのまま、というアンバランスな吹替えとなりました(笑)
まだ私、若干44歳の時でしたね。

今の猿之助さんと同じ年です(驚愕!)

 

でもこのお婆さん役、千穐楽に新橋演舞場から支配人賞を、猿翁旦那からもご褒美として

それぞれ 金一封を頂きました(笑)

 

その時の経験が 今回の『オグリ』のホヤ婆さんに活かされたかなぁ?

 


何事も、どんなお役も 大切に勤めさせて頂かないといけないなあ~と 

その時に改めて思いました。

 

今回の南座バージョン『オグリ』のホヤ婆さん 志村けんさんのひとみ婆さんには

ほど遠いですが、配信を楽しみにしております。

 

 

最後に、その『カグヤ』の衣裳パレードの時に 私が猿翁旦那の帝のお役のモデルとなり

初日通りの扮装をした時の写真を掲載いたします。

 

20数年前の私です。

 

 

 

この時のお化粧はもちろん 白塗りの帝のお化粧で 竹取のお婆さんのお化粧ではありません(笑)

念のため。

 

まともな顔で 帝の衣裳を着ましたのは、この時だけです(笑)


それと、おりしも今宵はスーパームーン

月に帰ったカグヤと耳彦と赤目は今の地球を心配している事でしょう。


きっと日常が取り戻せますように。

窓から見たスーパームーンです。