スーパー歌舞伎セカンド『オグリ』の幕開きは、照手姫が輿に揺られ
侍女と警護の武士を従え 嫁入りするところから始まります。


もう、大丈夫だとおもいますが、ネタバレご注意を。



 

ですが、その嫁入りは照手の願ったものではなく 
父 横山修理太夫と貴族高倉久麿が謀った政略結婚。


舞台奥と上手下手の三面が鏡張りで 上からは花びらが散り
高倉家へ向かう道としての幕開きはあたかも、
平安絵巻物と云うような舞台が展開されます。


ご覧になられたお客様はさぞウットリされた事と思います(笑)



ここへ検非違使に変装した小栗党が、照手を奪いに来るところから
お芝居が始まります。

 



どのスーパー歌舞伎もセカンドもそうですが、この幕開きと云うのは
物語へお客様を導いていく 導入部。

 

『ヤマトタケル』の帝以下 勢揃いの朝餉の席 
『新・三国志』のの時は黄巾賊の反乱 等々、
その幕開きはいつも印象的ですね。

 

『ワンピース』の時は不肖、私が奴隷市場のMC ディスコとして
そのお役を仰せつかっておりました(笑)

 

今回の『オグリ』もそれらの幕開きに匹敵するのではないでしょうか?



今日の写真ですが、ここ最近 お婆さんばかり登場しておりましたので
こんなイケメンもやっております、との三人組。

 

 

 
 

左から警護の侍 岩熊真平の穴井豪さん
中央が横山家の次男 家兼の市瀬秀和さん
右が同じく警護の侍 長掛貴信の市川猿四郎さん


先日の婆さんや女郎と違い 1幕目はみんな凛々しい侍姿です(笑)

 

スーパー歌舞伎セカンドは 舞台上全面を使用しますので 

舞台袖などに俳優さんたちの待機場所がございません

 


かろうじて出番まで 楽屋口で待機している三人なので 

背景が下足箱なのはお許しくださいませ(笑)