今日のブログのテーマはミキサー。


ミキサーと云っても、ジュースを作る訳ではありません(笑)

音響さんのことを私たちはこう呼んでおります。

こちらの音楽、あそこで使う曲や効果音を交ぜていくつも重ねて流すので
これをミキシングと呼ばれており、それをまるでマエストロの様に指揮するので
ミキサーと云われるのです。

スーパー歌舞伎セカンドではいつも、いくつもの音楽(BGM バックグランドミュージック)や
曲(テーマ) そして効果音(SE サウンドエフェクト)など、様々な音が流れます。

それらのきっかけを一つも外さず、操る人は言わずと知れた音響担当の
藤本和憲(ふじもとかずのり)さん
 
 
 
熟練の技の持ち主ですね(笑)

『ワンビース』の時の私のディスコのオークションハンマーの音は記憶に新しいと思います(笑)
 

ですが藤本さんとは、スーパー歌舞伎セカンド『空を刻む者』からのお付き合いで、
四代目猿之助襲名披露公演の『ヤマトタケル』にはまだ、いらっしゃいませんでした。
 

20年前の『オグリ』の時のミキサーコーナーは、こんなコンパクトではありませんでした。

なぜなら、音響設備が格段に変わったからです。

以前は10号テープを使用した大きなオープンリールテープレコーダーが常時3台、
それに1台のテープが切れた時の為の予備が1台で
さらに、バックアップテープで使用する機器がもう1台。

合計5台のオープンリールテープレコーダーが幅を効かせておりました(笑)
 
プラス、音量を変化させたり、同時に音を重ねるメインとなるミキシング装置がありました。
 

今はパソコン1、2台とコンパクトなミキシング装置が1、2台(笑)

お陰で音響のコーナーは随分コンパクトになりました(笑)
 
それでも、色んな役者さんの台詞や舞台転換のきっかけなどで出す音のタイミングは、
昔も今もスイッチを入れるのは同じ人間の手です。
 
これだけは機器任せにはできません
 
音響機器やパソコンなどは発達しても、
それを操る人の育成はこれからも変わる事は無いでしょうね。
 
名人はここにも存在しているのです。