8月歌舞伎座『納涼歌舞伎歌』もあと5日。
第2部の「東海道中膝栗毛」も、連日満員のお客様で賑わっております。
もうあと5日ですので今日のブログはかなりのネタバレです。
ご注意くださいませ(笑)
弥次さん喜多さんの道中双六も、歌舞伎のパロディでいっぱいです。
そこでどんなパロディがちりばめられているか?(笑)
もちろん台詞のパロディは至る所にございますが、
それは一応置いて於きまして、お芝居的な場面で・・・。
まずは、出発地点がかなり戻されまして 鈴ヶ森が登場しますね。
滝の白糸?(誰が白糸?・・・笑)のような場面もありまして、
早変わり等の場面は蔦紅葉宇都谷峠でしょうか?(笑)
また次郎長一家が登場するなると2009年5月中日劇場で上演しました
右近(右團次)さん 段治郎(喜多村緑郎)さんの「東海道中膝栗毛」
鞠子宿でやはり丁子屋が登場してとろろに足を滑らせる
保下田の久六一家とのやくざの出入りがございました。
私はこの時 大政でした(笑)
今回、これだけに終わっていないのが 面白いところ。
この、丁子屋で登場するのが、お富と河内屋与三郎?
??源氏店か??と思わせておいて、そのまま続いて女殺油地獄。
河内屋与兵衛か~と、ここで皆様 納得する事でしょう(笑)
その後 弥次喜多、清水一家も入り乱れてのとろろで出入りの大立ち回り。
2幕に入って幕開きが男の花道で そこに四谷怪談のパロディも(笑)
弥次さん喜多さんの追っ駆けっこは伊勢音頭 二見ヶ浦のパロディ、
宮の渡しから船に乗って落っことされ 海底の場面までは
「獨道中五十三驛」のパロディ。
この海底の場面 初期の「獨道中五十三驛」ではよく登場したのですが、
何回もの再演時には短い場面で 手間暇がかかっている為に
割愛される事が多くなりました。
今回ひさびさに海底の場面が登場して鎌川霧蔵(中車さん)他
ヒトデ 海老 等に交じってカマキリまでが だんまりを繰り広げ
懐かしく思いました(笑)
その後の劇中劇はまた、一谷嫩軍記の熊谷次郎と平敦盛、等々、
そして大詰め 本水の立ち回り色んな歌舞伎に登場して
打ち上げ花火は大団円。
ざっと上げただけでもこんなにございます。
皆様はいくつお分りになられましたか?
まだまだ、ここに書ききれていないパロディは
皆様で探してくださいませ。