東京歌舞伎座によくご観劇に来られるお客様は、
先刻ご承知なのですが 地下鉄をご利用になられる方の
東京歌舞伎座の最寄りの駅は東京メトロ日比谷線と、
都営地下鉄浅草線の「東銀座駅」です。

 

旧歌舞伎座の時は ここから狭い階段を上がって 
劇場前に出ておりました。

 

逆に終演後は狭い階段に、お客様が殺到して 
雨の日などは、けっこう危険でもありました。

 

それが、現在は地下1階が木挽町広場として広くなり
お土産屋さんや歌舞伎のグッズ売り場のようになっていて 
ご観劇だけのお客様の為だけでなく 一般の方も普通に
立ち入ることができるようになりました。

 

 




 

懐かしく思われるかも知れませんが 旧歌舞伎座の
大食堂があった場所ですね(笑)

 

以前の俳優祭の折には 色んな催しの場所となっておりました。

今では木挽町広場として 毎日賑わっております。

 

ここから階上の劇場入口へは エスカレーターで楽々です(笑)


そして「東銀座」の駅の改札を出ますと まず迎えてくれるのがこの柱です(笑)
毎月、この柱にはその月の演目のポスターが大きく展示されております。

 

 




今回は七之助さんの政岡と幸四郎さん仁木弾正の『伽羅先代萩』の写真。

幸四郎さんは角度的にちょっと見にくくてごめんなさい(笑)

 

もうひとつの柱には幸四郎さんと猿之助さんの弥次喜多が

微笑みかけてくれております(笑)


楽屋入りの時は人が多くて断念。

帰りに撮ろうと思っていたのですが、うっかり地上から

日比谷に向かってしまいましたので、失念いたしました。


こちらは、皆様の目でご確認下さいませ。 



 

以前も書かせて頂きましたが、七之助さんの政岡の打ち掛け、
これは「雪持ちの松」という柄で どなたが演じても政岡は必ず
この柄の打ち掛けを使います。

 

これは、仁木弾正の一味に若君、鶴千代君の命が狙われ
我が子千松の命と引き換えに 若君を守る政岡の心情を表しております。

 


黒地の打ち掛けに「雪持ちの松」は 緑の松に白くかぶさった雪の白さ
この柄の様に耐え忍んでいる心情と 着付けは赤の綸子で
政岡の燃えるような決意を表している歌舞伎独特の配色ですね(笑)



 

まず歌舞伎座に来られたら 政岡がお出迎えです(笑)

 

例え2部3部をご覧になられるお客様も ここから歌舞伎ワールドに
足を踏み入れられる訳です。ワクワクと期待感を抱かせてくれますね(笑)