やはり、昨日のお稽古の終了は日を跨いだそうです。
私は、何とかその日のうちに帰宅出来ましたが、まさに「暑い夏」ですね。
 
今日は『弥次喜多』扮装ありでのストップ・ストップの舞台稽古で
夕方4時半からの予定が 前のお稽古が押せ押せになり5時半くらいから始まりました。
それでも今日はなんとか今日中に終りそうです。
 
 
明日は全演目、初日通り通しての舞台稽古ですので、
今日はちょっと違ったお話を・・・(笑)
 
先日、お稽古が早く終わった日に さいたま新都心まで出まして
映画を見て参りました。
見た映画は『アルキメデスの大戦』
 
少しマニアックな映画なので 興味のない方は
スルーされるかも知れませんが 私は2時間20分の上映時間 
アッと云う間でした。
 
少しネタバレになってしまっているかも知れませんので、
これから見る予定の方は、以降読むのをご注意ください。
(予告編程度の内容しか 書かないつもりですが)
 
 
まず菅田将暉さんの青年 櫂 直(かい ただし)が 
すこぶるいいんです。(笑)
 
海軍の造船関係へ 専門外、ましてや軍人でもない、軍人を望んでもない
そんな状態で いきなり編入させられ 何ができるか?
 
それを 自分の得意分野を生かして 乗り切って行きます。
 
役者的に考えますと、専門的な特殊な台詞と膨大な数字と数式を 
よく覚えられたな~と 感心しました。
 
お話は一見致しますと、戦争と「戦艦大和」が題材ですが、
決して戦争映画ではありません
むしろ、商売関係や造船に携わる方々の方が
面白いと思われるかも知れませんね。
 
私は戦記物 特に海軍の海戦が好きなので大和の実写的映像
(もちろんCGです)が登場するとワクワクします。
冒頭 沖縄特攻に向かう大和が沈められるところから
始まるのですが、その戦いの最中 アメリカと日本の戦い方の違う
とても象徴的な場面が 私の心を捉えました。
確かにその通りだったのです。残念ながら・・・
 
俳優陣も個性的な人々が登場して 画面を引き締めます。
『なつぞら』でおそらく 初めてちゃんと認識した柄本佑さん
いいですね。
 
2時間超えの映画は最近 どうもトイレの方が心配なのですが
(どちらかと云うと、強迫観念の様な気分の問題でしょうが)
この映画に関しては そんな事考える暇もありませんでした(笑)
 
私は特に数字に弱いのですが、「数字はうそをつかない!」
と云う台詞 強烈な印象を残します。
 
学生の頃、悩まされた数式(笑)
これが後年 なんの役に立つんだ? と疑問に思う事しきりでしたが、
役に立つ人には 大いに役に立っているのですね(笑)
 
大和は世界最大の戦艦として誕生しましたが その業績はほとんどなく
また世界にも あるらしい? とか思われて居たくらいで 
その存在は当時世界は全く未知でした。
 
この後に書きます事は決して 戦争賛美や軍備を肯定するもの
ではありません
私の数あるマニアックなこだわりのうちの一つと思って
読んで頂きたいのですが・・・
 
後の場面で登場する大和が、就航当時の兵装のままの
船体が再現されていて(もちろんこれもCGですが)
私は飛び上がりました(もちろん 気持ちの中で・・・笑)
 
兵装と云うのは初期の新造艦大和の主砲や副砲の事でその後 
航空機の防御武装の為などに 何回も改装されているのです。
 
子供の頃から何回も大和のプラモデルを作ったものとしては
映像に蘇る大和に憧れます。
単純に「船」に対するあこがれと ご解釈ください(笑)
 
ただ一部では 万里の長城 ピラミッド 戦艦大和は、
世界三大無用の長物 と云う不名誉な扱いも受けております。
 
映画は大日本帝国海軍が無用の長物をなぜ造るか? 
と 問かけをしております。
 
映画の世界は過去の中の現在進行形 
つまり私たちの時代から見れば 過去のお話なので
結果は知っております。
 
知っておりますが、果たしてどの過程を通って
結局大和が作られるのか、その過程に 本人は全く
意図もせずに関わってしまった 1人の青年の存在。
最後まで惹きつけられました。
 
最後に「実話を基にしたフィクション」とあります。
こんな話もあったのかもしれない、そう思わせる
ひとつの「物語」でした。
 
『アルキメデスの大戦』
私はご興味のない方にも 戦争映画なんてと思われる方にも 
ぜひ見て頂きたい映画だと思いました。