突然ですが、みなさん 冒険家の植村直己さんってご存知ですか?

 

1984年4月に国民栄養賞を4人目として受賞しておられます。
ですが、ご自身では直接受賞する事はありませんでした。

 

この年の2月、厳寒のマッキンリー(アメリカ・アラスカ州)単独登頂(世界初)され
登頂成功を伝えられた無線交信を最後に下山途中に消息を絶たれ 
未だに発見されておられません 43歳だったと云う事です。

 

もう消息を絶たれてから35年が経過しましたね。

 

 

なぜ突然 このような事を書いているかとお申しますと、
今日の午後 お散歩がてら植村直己さんの冒険館に
見学に行っておりました。

 

地域のイベントなどを紹介しております 道端の掲示板に こちらのチラシが

貼ってありましたので、足を運びました。

 

 


私のうちから自転車で15分ほど・・・。

板橋区の蓮根に この冒険館はございます。

 

7月12日~9月23日まで入場無料

『冒険で世界一周 植村直己が歩いた世界の町』と云う事で
たくさんのパネルや使われていたものなどが展示されてあります。

 

靴とピッケル

 

アマゾン川を筏で下っていた時に入手した壺と大鉈。

 

こじんまりとした展示ですが、命を懸けておられたものばかり・・・。

場内ではDVDも上映されており、冒険の足跡を知ることができます。

 

まだ小型の家庭用ビデオカメラの時代ではなく 冒険の記録を
単独行動ですから8mmカメラでの自己撮影にも驚きます。

 

 

なぜ植村さんの冒険館がうちの近くにあるのか。

板橋にお住いだった時期が 長くあったからです。

さらに、一番最初に住み始めたと云うお住いが板橋区の仲宿だったからです。

ついご近所でした(笑)

 

と云っても植村さんが板橋に居られた時 私はこの年の2月は
京都南座で中村福助さんの『お染の七役』に出演しており 
まだ関西籍でした。

 

従いまして、まだ東京在住ではなく ついご近所だった時期も
すれ違っております(笑)

 

 

また、板橋に居られたとは云いながら そのほとんどの月日は
冒険に出ておられて 板橋に居られたのは数える日々だったようです。

 

DVDには10数匹の犬ぞりにて、厳寒のグリーンランド単独縦断
3000kmの旅もあり もはや私たちの想像を絶しますね。

 

マイナス何十度のこんなところをなぜ一人で縦断する気になれるのか?

自分一人の食料だけでも大変なのに10数匹の犬の食料を
調達しながらの旅。

 

その他にもモンブラン キリマンジャロ エレベスト アコンカグアなど
世界のありとあらゆる山々への登頂。

 

 

冒険家の方の心情は私には分かりませんが、あちらにとって
顔に白粉を塗って舞台に立つ役者の心情はやはり
理解できないかも知れません(笑)

 

ですが、命を懸けてまでやり遂げたいと思うその執念の姿には
頭が下がります。

 

今日の午後は何気なく散歩に行った会館で、
昔懐かしい感動を受けて帰って参りました。

お近くの方は ぜひお運びください。