最近、NHKの朝ドラ「なつぞら」のせいか 色々なアニメが
気になって仕方ありません(笑)
昨日の夜、ディズニーのアニメ「アラジン」が放映されました。


この「アラジン」は以前、ビデオで見てから
アナハイムのディズニー・ランドへ行ました。

(余談ですが、今どき「ビデオ」でしたので、中古で50円(笑)
 DVDをレンタルするよりも安い値段でした)

と云いますのは、ランドの劇場で「アラジン」のショーがあったからで
これは先に見ておかないと、と思った訳です。

実際30分ほどのショーでしたが、作り物の像や動物などの
パレードも圧巻で いつも言う通りミュージカル的にも
ハイレベルなダンスでした。


ですが、出発前に見たはずでしたのに、アニメの細かい内容は
ほとんど覚えておりませんでした。
どちらかと云うと、ショーの方がイメージに焼き付いて、
基になったはずの アニメが・・・あれ?って感じで(笑)

そんな事があったので昨日の「アラジン」の放映は
再度楽しみにしていたのです。


朝の「なつぞら」から関わるつながりとして「アラジン」を
前回見た時には それほど感じなかったのですが 
昨夜再び見て「アラジン」が 手塚アニメの影響を受けている
様に感じました。


手塚アニメと云うのはもちろん「鉄腕アトム」や「ジャングル大帝」
などを描かれた 日本のアニメの創始者 手塚治虫さんの事。


私自身、昨日のブログの当時のスライドのセル画や
漫画の描き方などは、手塚治虫さんの「マンガの描き方」という本で
勉強して描いておりました。

ちょっと専門的な事になりますが、ディズニーが描きます初期のアニメは
(白雪姫やシンデレラなどの、私が子供の頃の作品)
「フルアニメ」と云いまして限りなく人間の動きを追いながら 
映画の1秒間に24コマのフィルムの動きに合わせて セルを1枚づつ
1秒間に24枚描いたものが使われます。


それに対して手塚アニメは、リミテッドアニメと云いまして
テレビ版らしく 1秒間に12枚とか8枚の絵で動きを飛ばして
描いたものが使われました。


さらに動いていない顔の部分は1枚の絵で、口や目の動きだけを
重ねて動かし 絵の枚数を省略したり 1枚の同じ絵を重ねて
何人もの動きにしたりと 本来のマンガの動きを
クローズアップしたアニメを作りました。

そうした事で1枚の絵で1秒間や10秒分までを映したりして
時間を稼ぎました。

これによって膨大な枚数が必要となるアニメの作画の作業を簡略化して
「鉄腕アトム」などが毎週 お茶の間のテレビで放送されると云う
離れ業をやってのけたのです。


おそらくディズニーの制作もこのアニメの動きに着目したのかも知れません


と云いますのは、現在はCG処理で もうセルに1枚づつ絵を描いて
それをカメラで撮って・・・という作業は必要ないのです。

コンピューターやタブレットの中でいくらでもフルアニメの作業は出来ます。

それをあえてフルアニメではなく リミテッドアニメを使用して
「アラジン」を作った と云う事に着目です(笑)


例えば、象の群舞、たくさんの象を描くのではなく、
同じものを全く同じ動きにして、表したり。

きっと、リアルにしようと思ったら もっとできるのに
それを しないでアニメとしての面白さにした、
そんな作品に感じました。

後から調べましたら、この作品は、CGアニメとセルアニメの
ちょうど転換期に作られた作品でした。

一部には、新しく使われ始めたというCGの手法も
使われているそうです。

「なつぞら」を見ておりましたら、日本のフルアニメの黎明期、
そして、CGへの転換期に作られた「アラジン」
アニメの歴史を感じます。


昨日は、そんな風に物語と同時に「アニメ」と云うものを
考えながらも・・・・

今日はしっかりと実写版の「アラジン」も見に行って参りました。

が、そのお話はまた後日。