昨日の夜、ディズニーの実写版「美女と野獣」を見ました。


確か、前はお気に入りの伊豆高原のホテルで見るために
レンタルして見ましたが、昨日はテレビでの放映。

もちろん、吹替えの方には申し訳ありませんが、
字幕を付けて 英語音声にして見ました。

家人は映画館でも二度ほど見て、今回で4~5回目だそうですが、
私は映画館では 残念ながら見ておりません。



こちらの作品は、ディズニーのアニメでも有名ですが、
アニメの方は、フロリダのディズニー・ワールドへ行く前に
予習で見ておりました。


ちょうどディズニー・ワールドの劇場のショーが
「美女と野獣」だったのです。

ミュージカル仕立てで映画もショーも曲は全部が名曲ですね。
アニメ版も、実写版と共に双方とも名作です。



以前にも「美女と野獣」の事に関しましては
ブログでも何回か書かせて頂きました。
一部重複いたしますが、お許しください。


1936年(昭和11年)フランスの詩人であり映画監督でもあった
ジャン・コクトーが来日した折 歌舞伎座に於いて六代目尾上菊五郎さんの
『鏡獅子』を見てすごく感動され「美女と野獣」の映画を撮った事は
あまりにも有名です。


ジャン・コクトーをもって
「菊五郎(六代目)は俳優ではなく舞台での司祭である」と
云わしめました。


1946年(昭和21年)の映画「美女と野獣」では
監督、脚本を担当。

野獣と王子とアヴナン(ガストンにあたるベルに言い寄る男)の三役を
名優ジャン・マレーが演じました。

ジャン・コクトーがこだわった事は、野獣の顔が歌舞伎のお化粧である
隈取(むきみ)をモチーフにされている事。


ジャン・マレーの特殊メイクにそれが活かされております。
これはディズニーのアニメやメイクにもそれとなく用いられております。

この人は後年「ファントマ・シリーズ」にも出演しておりましたね。



ヒロインのベルはジョゼット・デイですが、ディズニー版の
「美女と野獣」のベルとは少し設定が違います。

気になられる方は、検索して見て下さいね。
シンデレラと走れメロスの要素が・・・(笑)

こちらの映画も、むか~し見ましたが、詳しい事は覚えておりません
このブログを書くにあたって、内容を調べまして こんなんだった
と少し思い出すくらいです。



ディズニー実写版のベルは「ハリー・ポッター」シリーズで
少女ハーマイオニーを演じていたエマ・ワトソン

子供の頃から知っていると、この人の成長にも驚きます(笑)




六代目菊五郎さんは1949年(昭和24年)に亡くなられましたが
ジャン・コクトー監督の映画「美女と野獣」はご覧になったのでしょうか?

どのように感じられたのでしょうね? 気になるところです。


「美女と野獣」と云う作品が 歌舞伎ともつながり
現在でも 世界中で上映され 愛されている事に
深い因縁を感じます。(笑)


システィーナ歌舞伎では、数年前に愛之助さんがこれを
作品化されているようです。

残念ながら 私は見ておりませんし、どんな作品だったのかも
知らないのですが、歌舞伎から派生して、作られた映像作品が、
形を変え、いろいろな分野にさらに派生し・・・
歌舞伎に戻って来たと云うもの 不思議なものです。
 


ディズニー版の「美女と野獣」、脇に出ておられる役者さんも
豪華で(途中はほぼ声優さん状態ですが・・・(笑)) 
好きな作品のひとつです。