一昨日、会社の方より連絡がありまして、
来月の私の出演劇場が決まりました。

みな様ご想像の通り、3月は歌舞伎座に出演させて頂きます。


ですが、何に出ているか? これは皆様もご想像できないか?
と思います。(笑)

お知らせを頂いた時は私も「えっ?」と我が耳を疑いました。(笑)


3月の歌舞伎の上演劇場は、歌舞伎座 南座 博多座の3劇場。

ですが猿之助さんを始め、おもだかや一門の大半が出演しているのが
歌舞伎座ですから、おそらくは私も歌舞伎座だろうとは思っておりました。

しかしチラシを見ますと、ほとんどのお役が看板さんで埋まっていて
私自身がお役を想像すると『傾城反魂香(吃又)』の幕開き虎退治の
百姓くらいしかありません

筆頭は寿猿さんですし、ですから勝手にそのつもりで居りました。(笑)



ところがです・・・。

会社から頂いたお役は、思いがけないお役でした。(笑)

え?そんなに引っ張らないで・・・早く知らせろ!って?

すいません もうちょっと引っ張ります。(笑)


昨年も一昨年も、2月は博多座でした。

昨年は中村屋ご兄弟と松也さんの花形歌舞伎公演、 
一昨年は猿之助さんの『男の花道』と『雪之丞変化』と
そして『艶姿澤瀉祭』

懐かしいですね。『艶姿澤瀉祭』では、私 芸者姿で
八木節と大漁節の舞踊を踊っておりました。(笑)

このブログでも何ケ月かは、この芸者姿 
表紙を飾ってくれておりましたね。(笑)

振り返ってみますと、白塗りの若い女形らしい女形は
この時以来、勤めておりませんね。(笑)

ひょっとすると、もうないかも知れませんが、いい思い出です。
と、思っておりました。(笑)



実は来月、私のお役は女形です。



ただ、若くてきれいな白塗りとは ならないかと思います。(笑)

出番は、またまた朝いちの『女鳴神』です。

これはご存知、歌舞伎十八番の『鳴神』の上人を
女姓として尼に置き換えたもので、紀伊國屋の澤村宗十郎さん 
澤村藤十郎さんご兄弟が 得意としておられたお家の演目です。

1981年9月南座でこの演目が出て藤十郎さんが勤められた折、
私は花四天で出演させて頂いておりました。

今回は孝太郎さんが勤められます。

なんと38年ぶりの出演作品です。

そして私のお役 お待たせ致しました。

『鳴神』同様『女鳴神』でも黒雲坊 白雲坊が登場致します。
但しこの二人も、黒雲尼、白雲尼として尼さんとしての登場です。(笑)

私が黒雲尼 白雲尼には・・・それは、ご想像にお任せ致します。

珍しい女形のこのコンビでの登場です。

さて、どんな事になりますでしょうか?(笑)