松竹座10月公演、昼の部の『華果西遊記』
この演目は、おもだかや型としましては、2000年12月歌舞伎座におきまして
上演されたのが初演でして、今回で7回目を迎えます。
上演されたのが初演でして、今回で7回目を迎えます。
ただ、通し狂言『千成瓢猿顔見勢(出世太閤記)』として、羽柴秀吉が見た
夢の中として、孫悟空が登場した時がございました。
夢の中として、孫悟空が登場した時がございました。
この狂言、東京明治座と大阪は梅田コマ劇場で上演され、孫悟空(猿翁旦那)が
宙乗りで引っ込んだ後、小猿二匹が後を追いかけて宙乗りで入る、
と言う演出が試みられました。
宙乗りで引っ込んだ後、小猿二匹が後を追いかけて宙乗りで入る、
と言う演出が試みられました。
猿が三匹で三つ猿!(笑)
この小猿二匹を若き日の私と、猿十郎さんが勤めておりました。(笑)
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190630/11/enzaburou/e2/6d/j/o0424040014486096174.jpg?caw=800)
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190630/11/enzaburou/16/f0/j/o0225040014486096181.jpg?caw=800)
写真は、猿之助の歌舞伎講座という本の中にございます。
ここから、2000年12月の『華果西遊記』としてお話が膨らみ、
演目として一本立ち致しました。
演目として一本立ち致しました。
翌年、2001年12月には『続編華果西遊記』として
全く別のお話でも上演されております。
全く別のお話でも上演されております。
さらにこれ以外にも2002年6月中日劇場では『西遊記』として、
今回の『華果西遊記』のお話に 前の部分が加えられまして
あばれん坊の猿の悟空が都で大暴れをして 三蔵法師から頭につける輪を
授けられ 暴れるとその輪が締まり 悪さができないようになると云う場面
今回の『華果西遊記』のお話に 前の部分が加えられまして
あばれん坊の猿の悟空が都で大暴れをして 三蔵法師から頭につける輪を
授けられ 暴れるとその輪が締まり 悪さができないようになると云う場面
そして天竺まで仏教の経典をとりに出発する と云う場面が書き加えられ
通し狂言として、3時間半の演目となった時もございました。
通し狂言として、3時間半の演目となった時もございました。
私も、初演では綺麗な官女ならず 醜い官女役で出演しておりました。(笑)
ちなみに醜い官女は猿十郎さん、私、欣弥さん 猿四郎さんの
とても個性的な4人で、綺麗な官女は段之さん 芝のぶさんでしたね。(笑)
とても個性的な4人で、綺麗な官女は段之さん 芝のぶさんでしたね。(笑)
その後は私も、何回か綺麗な侍女 実は蜘蛛の精の手下の侍女として
隈取を取って出演した事もございました。(笑)
隈取を取って出演した事もございました。(笑)
2012年2月の博多座『華果西遊記』では、後半にさらにお話が少し増え
私は山賊の熊鷹長範として登場し 最近の2回くらいは
私は山賊の熊鷹長範として登場し 最近の2回くらいは
綺麗綺麗な侍女は若手の人たちにバトンタッチをして
お役御免になりましたが・・・。(笑)
お役御免になりましたが・・・。(笑)
思えばこのすべての『華果西遊記』に携わって参りましたが、
今回初めてこの『華果西遊記』に出番がなくなって参りました。(笑)
今回初めてこの『華果西遊記』に出番がなくなって参りました。(笑)
時の流れは、こうしたもので仕方ありませんね。(笑)