『八月納涼歌舞伎』
最近思う事は、一緒に出ている人たちの 年齢が低くなったなぁ~。

比較して私の年齢が高くなったなぁ~、と これしかありません(笑)



私ですらこの世界に本格的に入った時は19歳。

坂田藤十郎さんや、猿翁旦那がまだ若手の時代。

つづく人たちが三之助(菊五郎さん 團十郎さん 辰之助さん)時代でした。
大幹部と云われた方々のご子息が、ちょうどこの年代でした。


勘三郎さんや播磨屋、萬屋ご一門はまだ子供歌舞伎。(笑)
猿之助さん 幸四郎さんは未だ存在せず(笑)歌舞伎が岐路にたっていた時代。

それから 様々な方が成長されて 座頭にまで上り詰められました。


猿之助さん 幸四郎さんは子役時代から いや生まれた時から
存じ上げているお二人ですが、今では歌舞伎になくてはならない方。

若くして鬼籍に入られた方は とても残念ですが、それに続く若手たちが
急成長を遂げております。



今回『盟三五大切』で、私の出石宅兵衛で出番的にご一緒している
薩摩源五兵衛の小者 六七八右衛門役の橋之助さんも 若手の一人。


勘三郎さんの勘九郎最後の舞台 私も出して頂いた『今昔桃太郎』では 
まだ子役さんで舞台に立っておりましたね。 


それが、現在の舞台では幸四郎さん 獅童さん 七之助さんたちと
堂々とした姿で お芝居を勤めて居られます。


猿之助さん 幸四郎さんから 勘九郎さん 七之助さんへ移り
それがまた橋之助さん 染五郎さん 團子さん世代へ 
移って来ているのは歌舞伎の時代の流れを見て来た私には 
大変嬉しい事です。(笑)



必然的に私は・・・(笑)



今日の写真は、同じ舞台に立たせて頂いている私と橋之助さん

イメージ 1


顔の大きさの違いは 橋之助さんが 一歩下がって撮られてるからで
私の方が 顔が大きい訳ではありません(笑)
とっさに下がることができるのは、若者の証拠ですね(笑)


私 出石宅兵衛と 橋之助さんの八右衛門 
大詰めの舞台が開く前に 一緒に撮って頂きました。



剣術に長けた薩摩源五兵衛を捕らえに来た私ですが、小者の八右衛門が
「私がやりました。」と 源五兵衛をかばって訴え出たため、

人殺しの咎人は源五兵衛と思いながらも、厄介な源五兵衛よりも
「証拠の笄を持って ま、名乗り出たのだから いいか?」と


とにかく下手人を捕らえた手柄は 間違いない・・と

都合の良いように勝手に解釈した 私、役人(笑)


今月の舞台でなくては これまで出番的にほとんどご一緒しない
橋之助さんでしたが、これからはおなじみになれたと思います。(笑)