毎日暑い日が続いております。
我が家では、寝る時にずっとクーラーを付けたままでいる事は
今までございませんでした。

一度もしたことがなかったのですが 二度も あまりの暑さに明け方に
家人が調子を崩し、脱水症状になってしまいましたので、
暑い時は 28度でつけたままに 寝ることも ありました。

ですが、日中もつけっぱなしではなく、夕飯時には 消して外気を
入れてみたり、朝はちゃんと 外の風を感じたり。


もう今までの常識ややり方は 絶対ではないのだと
感じる今年の酷暑でございます。


ですが、本日、こうしてお夕飯を頂き、ブログを書いておりますと、
久方ぶりに 南側の窓から とても心地よい風が吹き込んで参ります。

エアコンを止めて この風、久しぶりだなあと思いながら 自然の風に
吹かれております。夜中まで この海風が 止まらなかったら良いのですが・・・



さて、昨日はNHK大河ドラマ『西郷どん』の事を書かせて貰いました。

そこでふと思いついたのですが、西郷隆盛(吉之助)さんは
歌舞伎には登場しないかな・・? と

ここですぐに演目が浮かばれる方は かなりの歌舞伎通!(笑)


明治維新前後の方ですから もちろん 江戸時代からの古典歌舞伎には
登場するわけはございません。
維新後に作られた 新歌舞伎の中には 西郷さんが登場する演目はありました。



真っ先に思いつきますのは真山青果さんの『慶喜命乞』

山岡鉄太郎が朝敵となった15代将軍の徳川慶喜を
何とか助けたいと思い 西郷吉之助に直談判する場面は 
あまりにも有名ですね。(笑)

ここで慶喜は、命だけは助けられ次の作品『将軍江戸を去る』で、
江戸処払いとなり 一旦、水戸にお預けの身となります。


大河ドラマでこの場面がもしあるとすれば、西郷どん(鈴木亮平さん)と
遊郭などで仲の良い徳川慶喜(松田翔太さん)との関係が、
この後 どういう事になるのでしょうね?(笑)

そして山岡鉄太郎はどなたが・・・?(笑)



またもうひとつ別の作品が思い浮かばれますか?

池田大伍さんの『西郷と豚姫』と云う作品もございますね。

これは西郷さんと祇園の仲居、お玉との色恋を描いた珍しい作品ですが、
西郷さん けっこう女性関係は豊富なようです。

そう云えば、『西郷どん』でも 近藤春菜さん演ずる仲居のお虎と
何やら??

私なんかが見ておりますと これやっぱり『西郷と豚姫』がモデル?
と思っております(笑)
こちらでは お虎ではなく お玉。

わりと近年でも 何度か上演されておりますので ご覧になった方も
多いかと思います、
外題は大変・・・なんだなかあという感じなのですが とても可愛らしい
お玉とお虎が重なって見られます。



それ以外には 1987年10月には歌舞伎座におきまして
元永山武臣社長の総指揮の元 西郷さん没後110周年として、
その名もずばり『西郷隆盛』と云うお芝居が 上演されております。

これは野口達二さんが脚本を書かれ九代目幸四郎(現白鸚)さんが
西郷隆盛を勤められ この年の芸術祭参加作品として上演されました。

今の時代にあった作品を どんどん取り入れて行くのが歌舞伎。
これこそ傾く精神です。



また昨年の7月31日の猿三郎二輪草紙のブログに「新時代はいつ?」
と云うタイトルで 十二代目守田勘彌は新作歌舞伎として
『西南の役』をお芝居にとり入れ 主役に九代目市川團十郎を迎えました。
 
そしてそれをご覧になった井上馨氏が、この事を明治天皇に報告され 
その後の天覧劇につながった。と云う経緯を掲載させて頂きました。

こちらのブログもよかったら再見してみて下さいませ。

 
大河ドラマと云いましても 今年の題材は ちょっと遡ったら
感じられそうなほどに 近くにも感じられます 距離感を感じます。

さて、来年の大河ドラマは・・・
こればっかりは さすがに 歌舞伎も追いつかない 近い時代ですね。
いつか こう云った時代の出来事も 歌舞伎に取り入れられることも
あるのでしょうか。