国立劇場の『歌舞伎鑑賞教室』も1週間が終わりました。
平日には学生さんのお客様が多く見られます。


坂東新悟さんによる『歌舞伎のみかた』の解説も大変評判がよく
「#歌舞伎見たよ」のハッシュタグをつけたSNSも 
「歌舞伎は面白い」というつぶやきが 多く寄せられているそうで、
私たちもホッとしております。

振り返ってみますと昭和42年からの『歌舞伎鑑賞教室』ももう
94回目と云いますから 第1回は51年前ですか?

ちょうど私が高校生だった当時に、始まったことになります。(笑)
私くらいの年代のものに 見せようという試みの元 はじめられた
ものなのでしょうか。


半世紀もこの催しが続き 学生さんでこの公演をご覧居なられた方たちが今
歌舞伎のファンになられている方も 多く居られますでしょうね。

嬉しい事です。



現在は関西ではこの催しが途絶えてしまいましたが 関西でも
片岡我當さん 片岡秀太郎さん主催で『歌舞伎鑑賞教室』が
行われておりました。

近年では、我當さん御一門での 公演が長く続いておりましたが、
途絶えてしまいましたのが 残念でなりません。


手前味噌ですが、私も初期のころ何回かこの公演に参加させて頂きました。
『すし屋』では 我當さんの権太で 私と上村吉弥さんのお里と若葉の内侍の
ダブルキャストでの出演。

歌舞伎のみかたでは夏祭りの団七の泥場の立ち回りも いい思い出です。
これでさえ40年も前の事です。(笑)

10代のころ そして20代のころ。
その当時は まだ近い年代として いかにして 歌舞伎に興味をもって
もらえるか、色々と 考えて舞台に 立っていたことを思い出します。


そんな昔のことを どうして ついつい思い出してしまうのか、
それは ひとえに 今月の珍しい座組にございます。

『ワンピース』からご覧になられている方にとりましては
錦之助さんは、中村隼人さんの お父様といった位置づけでしょうが、
元は、三代目猿之助(現猿翁)の元で ともにしのぎを削った仲間です。


その 今月の『日本振袖始』にご出演されて居る中村錦之助さんと
初めてご一緒しましたのは 昭和54年(1979年)の梅田コマ劇場、
グランド歌舞伎『不死鳥よ 波濤を越えて』でした。

信二郎時代の錦之助さん 若干20歳。

現在はもうすぐ還暦を迎えられるお年でしょうか?(笑)
ですが、いついつまでもお若い 万年青年ですね。

今日の写真はその中村錦之助さん 扮するは素戔鳴尊。

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相変わらずの二枚目ですね。


今ではご子息の隼人さんとご一緒する事が多いですが、隼人さんが
影も形もない頃から 錦之助さんとはずいぶんご一緒でした。

スーパー歌舞伎はもとより 21世紀歌舞伎組での『伊吹山のヤマトタケル』
『雪之丞変化2001年』等々、猿翁旦那の軽井沢でのお稽古場 合宿稽古や 
仲間数人で一緒に銀座あたりで飲み明かしたこともありましたね。(笑)

私も若い時代でした。


先年の新橋演舞場の『ワンピース』では客席からご覧になっておられ 
ファーファータイムではタンバリンを持って 率先して踊っておられたのが
印象的でした。(笑)

最近はご一緒する機会が少なくなりましたが、今回は
色んな昔話をさせて貰っております。(笑)

せっかくですので、昔の話、思い出色々お話しさせていただきたいな
まだ、ブログに登場していただきたいな と思っておりますが
どうなることやら。


錦之助さん またのご登場 お願いいたします!!!(笑)