あまり毎日『伊達の十役』の事ばかりを書き過ぎました。(笑)

ここでちょっと一息を入れまして 別の話題を・・・。


一昨日の土曜日、シネマ歌舞伎『東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖』の
上映が初日を迎えました。


もちろん 私も出演させて頂いているので、なんとなく気になりまして、
博多座の近くの中洲大洋と云う映画館で、唯一時間的に観賞可能な
夜6時10分上映の会を 家人と一緒に見に参りました。

夜の上映ゆえ そんなに満員と云うほどではありませんでしたが、
そこそこのお客様は居られたでしょうか?(笑)

映画館はシネコン形式の全席指定ではなく 全部自由席でした。


実はお昼に、時間と座席の指定を取りにチケット売り場に行ったのですが、
窓口の方に、
「夜の上映前にお越しください。全部自由席ですから・・・。」
と 言われまして、「え? 自由席?」と(笑)


改めて東京と地方では システムが違うなあ~ 
と 感じた次第。(笑)

少し前までは、映画館と云えば、自由席で もう少し前ですと
上演ごとの入れ替えすらなく、立ち見もできたり・・・と
割と自由な感じでしたが 最近私がよくいくシネコン系では、
一つの劇場も小さめで、全席指定・完全入れ替えでしたので
なんだか 新鮮と云うか、懐かしいというか(笑)


で、映画が始まり シネマ歌舞伎の予告編以外は一切 
別の映画の予告編はなく すぐに『歌舞伎座捕物帖』の上映が始まり
これも東京と違うなぁ~ と思いました。

東京ですと本編が始まるまで 予告編の長い事!
うんざりするくらい流れますが、博多ではスッと本編の
『歌舞伎座捕物帖』が始まり、ストレスなく見入る事ができました。


本編の舞台は歌舞伎座ですが、映画らしく編集されており 
殺人事件の人間関係が相関図としてわかりやすく 
たびたび説明がございます。

自分の出ていた舞台を こう云う形で第三者的に見るのは
大変 照れ臭いのですが、案の定 自分が思っているお芝居が
できていない事を痛感!

ま、昔からどんな名優でもだいたい、自分の芝居を見て
「うん うまい!」と 思った人は誰一人としていないそうで、
自分自身「まずい役者だなあ~」と思うそうです。 

私ももちろんその例外ではなく がっかりしました。(笑)
こんな風に見られて居るのか・・・?


名優の中では、自分が映っている記録は絶対見ない!
と 云われている人も居られます。(笑)


私も名優には程遠いですが、やはり自分自身の姿は
大変複雑な気分で観賞いたしました。


でもシネマ歌舞伎『歌舞伎座捕物帖』そのものは、
バカバカしくも面白い映画でした。

色んな登場人物がわりとみんな いきいきとお芝居しており、
笑いも多く聞こえました。

昨日、博多座へ行き 楽屋で段之さんにあった時、
「昨日『歌舞伎座捕物帖』を 見て来たのよ。面白かったよ!」と 聞き
「えぇ? 私も見てたよ!」・・・と

福岡市で 現在このシネマ歌舞伎を上映しているのは
博多座近くのこの映画館しかありません

図らずも 同じ時間の映画を狭い映画館で一緒に見ていていたのに、
その時は お互い全く気が付きませんでした。(笑)

段之さん、
「私の大事な台詞 編集で一つかぶっていて カットされてたわ!」
と お冠でした。(笑)


バカバカしいですが歌舞伎ならではの、弥次喜多『歌舞伎座捕物帖』
皆様もお近くの映画館で どうかご覧くださいませ。