梅雨入りの発表のあった博多ですが、今日はくもりどころか、
とても良いお天気に恵まれ 気温も暑いくらいでした。

1時くらいにキャナル・シティの口上式典から始まり 
船乗り込みが開始され ゆっくりゆっくり、那珂川を襲名披露の
二代目松本白鸚丈、十代目松本幸四郎丈が乗り込んだ船が、
やって参りました。

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「高麗屋!」と私が大向こうをかけますと、笑みを浮かべた新幸四郎さんが
手を振って下さり 思いがけなくⅤサイン

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白鸚丈、幸四郎丈も 両岸のお客様方にご挨拶をしながら 
思い切り手を振っておられました。

そしてその次には、片岡仁左衛門丈、中村梅玉丈の乗せた船が・・・。

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松嶋屋!高砂屋!・・・と こちらのご両人にも、
大きな大向こうが たくさんかかっておりました。

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紙吹雪の中、下船場所のリバレイン横に船は進んで行きました。

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そのあとにも今度は、猿弥さん 笑也さん 笑三郎さんの乗せた船が・・。
「おもだかや! 猿弥! 笑也! 笑三郎!」と 私はこちらにも
大きな掛け声をかけましたね。(笑)

そうしましたら猿弥さん 船の上から大きな声で
「ブログに載せろ~!」・・・と(笑)

云われなくても そのつもりですよ。(笑)

またその次には 松本錦吾さん 上村吉弥さん 澤村宗之助さん

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この方々にも 美吉屋 高麗屋 紀伊国屋~ と。

幸四郎さんをはじめ 私が声を掛けると みんながこちらに向かって
指を指したり 苦笑いをして手を振ってくれます。

それを見ていた私の横のご婦人たちが「みんな この人を見て笑いながら 
手をふっちょる! この人 みんなと知り合いなんかね~?」と ポツリ。

それが聞こえた私、思わず吹き出してしまいました。(笑)


そして船乗り込みは終わり 鏡天満宮前で再び式典があり 
その後、博多座で松竹の会社の方 博多座の方 役者全員が集合して 
白鸚丈 幸四郎丈の襲名披露の顔寄せがあり、口上他、
再びのお稽古の再開となりました。

お稽古場で幸四郎丈、壱太郎丈、宗之助丈、猿弥丈、笑也丈、
笑三郎丈、吉弥丈 その他の方々から 船乗り込みの大向こうのお礼を云われ
恐縮してしまいました。(笑)

今日は『伊達の十役』は、順を追って早変わりの段取り 
大道具の確認等々、テクニカルのお稽古で、お芝居のお稽古はありません

ですから私は今日は顔寄せだけで 終わった後は、自由時間となりました。

4・5月の『ワンピース』公演と違い 本当にゆっくりとした時間の流れを
感じさせてもらっております。

初日前の晴れの日の船乗り込み。

船乗り込みを待ちわびていたお客様たちは、見えてきた船に
お囃子の音や、大向こうなどがかかると「なんか こう云うのって
ワクワクするね。」と 楽しそうに話しておられました。

やはり歌舞伎はこう云った、にぎやかな祭典が似合いますね。
これが歌舞伎のいい所だと思います。(笑)

これだけのお客様の反応と手ごたえがありましたので この公演もおそらく 
毎日大入りのお客様をお迎えする事が、出来るのではないでしょうか?

白鸚丈 幸四郎丈、襲名披露公演は6月2日が初日です。
よろしくお願い 申し上げます。