いよいよ博多座の公演の準備を始めました。(笑)

地方公演は昨年5月松竹座以来 博多座は2月以来ですから
1年ぶりです。

昼の部 『磯異人館』『お染の七役』
夜の部 『義経千本桜 渡海屋、大物浦』『鰯売り』

私にとっては馴染みの作品ばかり・・。


特に20年前 1998年7月歌舞伎座公演での
『義経千本桜 鳥居前 渡海屋 大物浦』の、亀井六郎は
私 と云うより おもだかや7名の名題昇進披露狂言でした。

この時名題披露したのが、右近(右團次)亀治郎(猿之助)笑也 猿弥
笑三郎 延夫(猿三郎)欣弥、の7名。


またこの後の2000年9月松竹座公演での『義経千本桜』は 
猿翁旦那の≪渡海屋銀平 実は平知盛≫のお役が、最後となってしまいました。

一昨年6月、歌舞伎座では市川染五郎さんの≪渡海屋銀平 実は平知盛≫で
この時は私 船頭実は平家の郎党。

忠信編 権太編も含め ずいぶん長い年月、この『義経千本桜』には
かかわって参りましたね。(笑)


今回の四天王の伊勢三郎は、お役的には初めてかも・・・?(笑)

ただ勤めさせて頂くたびに その都度 新しい発見があるのも事実です。

同じ演目なのですが 細部まで同じものは全くありません


通し狂言になると、長時間ですから どうしても割愛される場面も
できてしまいますし お家によっても少しづつ違います。

12月の『実盛物語』の時に申し上げた通り、型によっても違います。


幸い来月の博多座での『義経千本桜』は『鰯売り』との2本立て。
上演時間には多少余裕があるかも知れません

それに渡海屋銀平、実は平知盛は 尾上松也さんですから、音羽屋型。

おもだか屋型 染五郎さんとはまた違う型が見られることは 
私も楽しみに致しております。 

どこが違うか? それは来月また解説させて頂きましょう。(笑)