『ワンピース』の公演 今日が終わりまして 残り回数が
やっとシングルになりました。あとひと踏ん張り!(笑)

ですが、来週の今日はもう 12月の公演 歌舞伎座でのお稽古が
始まっております。トホホホホ(笑)

でも26日(日)は、1日お休みですし、私の来月の出番自体も
それほどきつくないので 今から楽しみです。(笑)


昨日のブログ「官位の格付け」は、古典歌舞伎や『ワンピース』に
出演していて 私自身 少し気になった部分の調べと、解説でしたので
だいぶ難しかったかも知れませんが 歌舞伎や時代劇をご覧になった時、
名前の後に 守や頭 佐や尉などの文字が くっついていたら
ちょっとブログを 思い出してみて下さい(笑) 
 

そして今日は、お芝居の事を少し離れまして 日常の事を・・・(笑)

私はテレビの時代劇や ドラマを見るのが大好きなのですが、
この『ワンピース』の2回公演の時は 帰宅が10時頃なので
そのあと なかなか長時間 テレビが見られません

次の日に影響しますので だいたい12時前には床に就いております。

そして起床が7時頃。 
最近は体もくたびれてきたので これも朝なかなか 起きられない状態が
続いております(笑)


必然的にドラマや映画は録画だけで どんどん溜まってしまいました。


1回公演の日や休演日には ある程度消化していたのですが
昨日の1回公演の日曜日には、どうしてもリアルタイムで
見たい作品が 2つもあるのです。

そのために 前回まで録画したものを 昨日までに追いつくように 
見ておりました。(笑) 


大河ドラマの「直虎」と、そのあとの「陸王」

この二つ 今は本当に面白いですね。


「直虎」も菅田将暉さんが登場して俄然面白くなって参りました。
信長に海老蔵さん さすがの貫禄と空気です。

築山殿も哀れですね。


また「陸王」には右團次さんが とても美味しいお役で
登場されております。(笑)

そして昨日の「陸王」の中で とてもいい台詞がございました。

旧式のミシンの部品や、世界で一つしかないマシンの部品。


「これらが壊れたら代わりがないのは、部品じゃねぇ! 人だ!」と


それらを作った人は今は居ない、また 直せる人が居ない。


この言葉が胸に沁みました。


今『ワンピース』では、奇しくも尾上右近さんがルフィ役を
勤めておられます。 

これは、猿之助さんの代わりではありません

右近さんのルフィです。

ですからお客様は「また 猿之助さんのルフィが見たい」と
思っておられるはず。

結局 人の代わりは居ないのです。


歌舞伎のいい所は ○○と云う役者の××の演目が見たい、
と云う演劇システム。

逆に言えば、お話はもう分かっているのに、この役者さんが
この演目を出されるのなら・・・。見たい!
と 云うのが歌舞伎の眼目なのです。(笑)


私の常磐津の師匠は常に

「芸に携わる人の財産は芸、お金の財産は残せても 
 亡くなるとその人は その芸の財産まで
 あの世に持って行ってしまう。」

と 云われておりました。



亡くなられた方々の面影を見られるのは あくまでも
その方のお芝居(芸)を見た方だけです。

ビデオや映画は、やはりあくまでも記録です。

ないよりはあった方がいいですが、あの時のあの舞台の感動は
あの時でないと 沸いてまいりません


あと数日、大車輪の右近さん

その右近さんルフィで、1日1日が感動の渦となる事を願います。