スーパー歌舞伎セカンド『ワンピース』の再演にあたり 
今回、お役は同じなのに違う俳優さんが演じているお役が
わりとございます。

前回『ワンピース』の中のお役を勤められた俳優さんが
今回 不参加になるという事、これは演劇形態として 
再演を重ねるうえで 珍しいことではありません


つまり、たった2年 されど2年で時の流れというものは 
色々な事情が重なり合い まったく以前と同じもの 
同じ俳優さんを・・・と云う訳には 個々の事情が
許さないのですよね。


そんな中で今回 不参加の俳優さんの穴を
埋めて行かなければなりません 

このお役もそのひとつ。


第3幕 白ひげ海賊団と海軍の死闘が繰り広げられている最中、
新たに赤紙のシャンクス率いる大海賊軍団が押し寄せてきたと
報告するために花道から登場するシャイン軍曹。

勤めますは一門の 市川喜猿さん

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喜猿さん 実は前回の『ワンピース』では 2幕のインペルダウン
監獄副所長のハンニャバルだけでしたので、3幕のこのお役が
増えたことになります。


名題に昇進されてからもう3年目でしょうか?

喜猿さんも、いつの間にか若手から中堅 そして今やベテランの域に
入って来ましたね。


2幕のハンニャバルも本人と ボンクレーが化けたハンニャバルとの
同一人物二役を うまく使い分けております。


2年前のお稽古で「え??これも私がやるんですか?」と言って
戸惑っておられた姿は 今ではもう なんだったのか という感じ。

おそらく「ボンニャバル」(笑)も楽しんで 演じております。

あれ?こんな要素あったの?と周りの私たちも 新発見。

実際に「ボンニャバル」も みっくんが演じていると思う方も
まだおられるみたいですね。



また今回の花道の「申し上げます。」のシャイン軍曹では 
やはり歌舞伎としての 1日の長があり 安心して見ていられる俳優さんに
なられました。


喜猿さん 昨年の10月は『獨道中五十三驛』の巡業公演で
私の弥次郎兵衛で喜多八を勤められ たいへん楽しいコンビで
東北から九州まで回らせて頂きました。

こう云った若い方が これからどんどん歌舞伎の
重要なお役を担っていかれるのは 大変頼もしいですね。(笑)