先日、ご紹介しました奴隷市場での人間奴隷の松原海児さん

それと同じく扉座の座員さんで 今回演出の横内謙介先生のご一門、 
第3幕の海軍少佐ブランニュー(市川門松さん)に 伝令として
登場しておりますのが、早川佳祐さんです。

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このお役 はじめの台本には書かれておらず お稽古場で
書き加えられたものなのです。

お役は、歌舞伎の中でよく登場します「申し上げます。」(笑)



お役としての最も大きいものは『盛綱陣屋』に登場します信楽太郎。

これは〈むきみ〉と云う、隈取をとって馬簾という錦の衣裳で登場し
戦いの状況を説明する最上級の「申し上げます。」ですね。

所謂 「ご注進」と われわれ関係者は呼んでおります。


他にも『吃又』の狩野雅楽之助や『本朝二十四孝』の
白須賀六郎などがございます。


この早川さんの「申し上げます。」も 海軍と白ひげ海賊団との
戦いの状況を説明する 大事な役どころ。

台詞が、はっきりしている早川さんのために
増えたお役と云えましょう。


前はなかったけど、こうやって少しずつお役が増えるというのも
演出家や関係者はお稽古などをよく見て 判断しているという事で
台詞がない どんなお役でも ないがしろにはできません


私も昔、大部屋の頃 やっと頂いた兵士のお役で「申し上げます。」の
台詞を云わせて頂いたことがございました。

自分では ようやくの台詞。

「見てください!」の気持ちで お役を勤めておりましたが、
お客様に見て頂いた時に ご贔屓様から
「みんな同じ格好だから どこに出てたか?わからなかった!」
と おっしゃられた時には がっくり力が抜けました。(笑)

ま、そんなこんなでも一生懸命 やらなくてはいけないのですが・・(笑)


早川さんは松原さんと同じく 色んなところへも出ており ルフィの
腕ダンスの中の一員でもあります。

彼も扉座3人組の一人として ご注目くださいませ。

扉座の座員さん もう一名 出演しておりますが次の機会に・・・(笑)