今月の歌舞伎座の『六月大歌舞伎』の公演は、
おもだかや一門だけのお芝居ではなく、合同公演ですから
出演者の数も多く 楽屋も大変賑やかです(笑)

『名月八幡祭』にも普段はご一緒しない いろんなお家の役者さんも
出演されておられます。

この人もその中の一人。

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真っ赤な顔をしておりますが、朝から
酔っぱらっている訳ではありません(笑)

このお役は 美代吉を贔屓にしている旗本、藤岡慶十郎〔坂東亀蔵さん〕
のお供をして 料亭松本へ参りました仲間(ちゅうげん)の伍助。


勤められていますのは中村吉五郎さん

播磨屋 中村吉右衛門さんのご一門です。


お役はやはり酔っぱらっております。(笑) 吉五郎さんのこの顔
メイクの力ではございますが、まさに「酔っぱらって」おります。 
一度見ると忘れられないと云う ユニークな方です。


先日ご紹介した尾上辰緑さん同様 名題下当時から頑張っている、
古くからの同僚ですね。(笑)


吉五郎さんは、私と同じ時の名題試験に一緒に合格して、
同時期に名題となりました。

ですが、その後はなかなか同じ舞台に立つことは、
少なくなりました。今月は久しぶりですね。


ですが、この人の顔 私 先月大阪では毎日見ておりました。(笑)

なぜかと申しますと、吉五郎さん 吉右衛門さん主演の人気時代劇、
『鬼平犯科帳』の同心役のレギュラーなのです。

名題下当時、中村吉次の名前でも出演しておりました。


すでに撮影が終了した『鬼平犯科帳』ですが
どういう訳かBS放送や、ローカルテレビ放送などで
毎日と云っていいほど どこかのチャンネルで放送しております(笑)

大阪や地方で結局 見るものがない時などはこの『鬼平犯科帳』を
見ておりますと 必ず彼と兄弟子の吉三郎さんが 同心で出て参ります。

歌舞伎座ではなかなかご一緒しない播磨屋さんのお弟子さんですが、
そう云った意味で彼の顔はよく見ている、と こう云う訳です(笑)

今月は画面越しではなく 生身で 久し振りにお会い致しました(笑)