4月になりました。4月は旧暦の『卯月』 
卯の花が咲く季節と云うのが語源だそうです。

また、『卯月』の「う」は「初」「産」を表し
1年の循環の始まりを表すそうです。調べてみました(笑)

4月1日。なんとなく、気持ちが新たになる春。


何度か書いていると思いますが・・・

「四月一日」と云う字を 書かかれる苗字の方が居られます。 

何と読むかご存知ですか? 答えは「わたぬき」さん

日本でも50人以下と云う珍しいお名前なのだそうですね。

私の学生時代 同級生に綿貫と云う字を書いて
「わたぬき」さんと云う 友人が居りました。

4月に入り、綿入れの綿を抜いた着物を着るところから、
この苗字になられたとか?(笑)

意味は同じだそうですが、四月一日で「わたぬき」さんとは
珍しい苗字ですが、どうしてそのような苗字になられたのでしょうね?


普段、何げなく使っておりますが、この苗字と云うものは
とっても不思議なものですよね。

ずっと昔から、脈々と続いてきた苗字もあれば、明治になって
全ての人が苗字を名乗る時に、作られた?苗字もあり。

一体、どうしてそんな読み方が?と云うものも 果してどの時点からか、
そう云ったことを調べるのもまた 楽しいかもしれません。


ですが、実は私自身が、自分の由来を全く知らないのです。
というか、全く分からないのです。


私の本名をご存知の方も おられると思いますが、実は私の苗字、
片方の漢字が 本来は常用漢字ではありません。

第三水準の漢字が使われております。
つまり、パソコンなどで使います際には、手書きでは出ますが、
「機種依存文字」などとされる そんな字なのです。

従いまして 公的機関などでは 面倒なこともございます。

わかりやすい所では、銀行の通帳の名前が手書きの所が多いので、
通帳繰り越しがATMでできないのです(笑)
窓口での更新となりまして、その度に かなりの時間待たされます。
これは、毎回とっても不便しております。

また、自宅に届く郵便物の半数位が カタカナでの姓名で届きます(笑)


まあ、不便と云えば 不便です。


ですが、本当の本当の戸籍の漢字は 実はもっと違ったのです。

10数年前、戸籍を東京に移動させる時に、すべての戸籍が活字化して、
その活字化に伴い、第4水準にも入っていなかった手書きの漢字を、
別の字に置き換えました。(置き換えざるを得なくなりました)

それから 現在の第三水準の漢字をすべての機関で 意識して使用しております。
(それ以前には 常用漢字を使っていることも多かったのですが)
不便なんですけどね。

一体、それまで どうして私の苗字において そんな漢字が使われていたのか、
全くもってわかりません。

誰かの書き癖か 書き間違いが そのまま残ってしまったのではないかと
想像はしているのですが。
(サイトウさんのサイの字がものすごいバリエーションがあるのと同じですね)


東京に移動させるときに 普通の常用漢字にしてもよかったのですが、
わからないにしても 何か由来があったかもしれない苗字ですので、
その漢字は使えなくとも、一番近い漢字を使うことにしました。

それが、現在使っております、第三水準のこの苗字と云うわけなのです。

もしかしたら 何か意味があって 使われていた漢字なのかもしれません。
常用漢字にしてしまいますのは簡単なのですが そう致しますと、
有ったかもしれない 意味さえも 消えてしまいそうな気がしたのです。

・・・不便は多いのですけど・・・


これも、私がわかっている 少ないルーツ?と云えるものの
一つです。


全く想像の世界なのですが、もしかしたら この漢字を使った同じ苗字の人は
日本全国でほとんどいないのではないかと。

元々の手書きにしかできなかった苗字に至っては いないのではないかと


苗字の読み自体は 結構あるのですが、漢字を含めましたら、
「四月一日」さんと同じくらい 貴重な苗字なのかもしれませんね(笑)


そもそも、どうして本籍が熊本だったのか、
祖父より上の人がどういう人だったのか、その名前すらも、知りません。
先祖がどういった由来だったのかも 全く分かりません。

もう、記録には残ってないでしょうね。
しかも、戦中、戦後の混乱期、更には資料の保存期間を考えても無理ですし、
戦前?に当時の朝鮮半島に渡っていて、父はそこで生まれたのですから。
もう、全く分かりません。

なんだか、4月1日の話から、全然違った方向に 行ってしまいました。

なお、今回のブログ、あえて「苗字」と云っております。
本来ですと「名字」や「氏姓」と云う表記になりますが、
こう致しますと 歴史上の「氏」「姓」というややこしい事にもなりますので
一般的な「苗字」という使い方をしておりますので このあたりのツッコミは
なしでお願いいたします。


その点 誰々さんの子孫です。とか、だれだれの関連で、
と云うような 謂れをご存知のお名前の方は
うらやましくも思います。


歌舞伎役者の座頭や若手などの何代目、と云う名前はもちろん 
江戸時代から続いて居り それも由緒正しき流れです。

もちろん血筋としては、ご養子の方や部屋子からの方も多くおられ
幹部さんと云えど、どこかで血縁が途絶えて居られる方も
多数おられます。

その点、おもだかやの四代目猿之助さんは、江戸時代からずっと続いた
本筋の血縁での繋がりでございます。これは歌舞伎界でも珍しいのですよ。

また、香川照之さんが九代目中車となられ おもだかやへ
復帰され その後を團子ちゃんが継がれていくのは、未来に尚
明るい兆しですね。(笑)

4月1日、色んな事を考えてしまう貴重な1日です。