イタリアに出発してから一週間、そして帰宅後の振り返り一週間。
長々と旅行記を書いてまいりましたが とりあえずの一連の物語は
今日で終わりとなります。

今日終わらせるために、普段でしたら3日分くらいの内容を詰め込みまして、
かなりの長文となりました事、お詫び申し上げます。
頑張って読んで下さいませ。


改めて、今まで行っていたアメリカやフランスに比べますと
ご当地ならでは と思うことが結構ございました。

今日はそのあたりに焦点を絞って、書かせて頂こうかと思います。

まずはイタリア時間と云う存在。

最終日はローマからミラノのリナーテ空港に飛び、そこから空港を移動して
同じくミラノの国際線のマルペンサ空港から帰国になりました。
国内移動は羽田~成田間くらいでしょうか?

国内線は まあ、チェックインに時間はかかりましたが、
その場で、成田までの航空券をも 発券してくれましたので
想定内の それなりの時間で全員が チェックインを終えました。

そして、国内線も時間通り、リナーテ空港からマルペンサ空港への移動も
日曜日でしたので、渋滞もそれほどなく、到着いたしました。

本来なら楽勝で、国際線の空港に到着できたのです、できたはずなんです。

そうは終わらないのが、イタリア・・・

これまでも あちらこちらで感じておりましたが、色んなところの手際が
日本とは違います。
時間に間にあえば・・・。「テキパキ」とは ほど遠いといいますか・・・

ローマで国際線のチケットも 発券されておりまして手元にありますので、
それをピッと読み込んで、パスポートをピッとしまして、預け荷物を
手配する。

恐らくそれだけでいいはずなのですが・・・・
団体手続きの窓口はたった一つしか開いておりません。
前に並んでいたちょっと特殊な団体さんの手続き(超過手荷物があるため)
に恐ろしいくらい時間がかかりました。

まずそこでぐったり。

私たちのツアーの順番になっても、一組当たりにすごく時間がかかるのです。
もしかして 情報をすべて手打ちでコンピュータに打ち込んでます?
と云うくらい。

何をしたらそんなに時間がかかるの?って感じに。
係の人にパスポートを渡して・・・ぼ~っと。

私たちは幸い、ツアーのメンバーの前から3組目くらいに並んでいたので
早めに行列からは抜け出て みなさんを待っていたのですが・・・

隣のプライオリティレーンは 3つ開いていて、ガラガラ。
日本ならそのあたりは臨機応変に、一つを臨時に団体用に使って、
混んで来たら、プライオリティ専用レーンに戻すということは
やってくれていると思います(行きの成田でもそうなっておりました)

例によって闘う添乗員さんが その事を交渉してくれていたのですが、
全く融通がきかず。

ここはプライオリティですの一点張り(おそらくそんな会話でしょう)

空いている時は臨機応変と云う考え自体が 無いようでして、
結局すべてのツアーの人がチェックインして、出国するころには
充分あったはずの時間も 離陸時間まで一時間を切ってました・・・
これで、もしまだ時間がかかって チェックインに間に合わなければ、
飛行機に乗れないのですよ。なんかおかしい?

私は別にその後の買い物をとか、それ程考えておりませんでしたので、
途中のお店でビールを買って飲んでいたら あっという間に搭乗開始でしたが、
タックスリファウンドの手続きをしようと思っていた人は 大変だったみたいです。

最後の最後に イタリア時間を痛感いたしました。


そんなゆったり、時間に間に合えばいいはずの(間にあうかしら・・・)
イタリア時間が流れているかと思いますと 流れていない場所もございます。

最終日の自由行動日。
郊外のホテルからは ローマの中心部までは、バスと地下鉄を乗り継いでいく方法、
タクシーで行く方法がございました。

普段でしたら、絶対にバス&地下鉄なのですが、ヴァチカン美術館の予約があり、
時間を有効に使いたいと思いましたので、タクシーを利用しました。

たまたま、一人参加の方も 市内に出ようと思われていたようでしたので
乗合で三人で。

これがまた、すごかった!!!

30分かそれ以上かかると思います、と云われていた距離を20分ほど。
一体どれだけ飛ばすのだ?と云うような スピード&車線変更。(笑)

なんでそんなに飛ばすの??と思いましたが、恐らくそのタクシーは
ホテルとの契約のタクシーでしたので いち早くもう一往復をしたら
その分もうけがあったのでしょうね。

こんなタクシーめったにないな と思ってたのですが・・・・

帰り道、観光で疲れまして、さらにテルミニ駅のスーパーでお土産やら
その日の夕飯やらをたくさん買い込みまして かなりの荷物。

ま、いいか、とタクシーに乗りましたら・・・

そのタクシーが朝のタクシーに輪をかけて暴走暴走。
二レーンしかない車線を すり抜けすり抜け、飛ばして飛ばして・・・
かっ飛ばしてくれました。

あの・・・そんなに飛ばさなくていいんですけど・・・・

途中、恐らくそんな運転が原因の事故の直後の現場横を通ったりしまして、
ますます「ゆっくりでええで・・・」と思いましたが・・・

かっ飛ばして、あっという間にホテルに到着いたしました(苦笑)

まるで、テーマパークのアトラクション。
いえ、アトラクションはせいぜい2~3分のモノ

と思いましたら、10倍近くの時間をハラハラドキドキしたままのドライブには
これもイタリア と いい体験をいたしました。

32年前のタクシーもこんな感じでしたから たまたまではなく
おそらくイタリアのタクシー事情でしょう(笑)

ゆっくり、いつになるのかわからないのがイタリアか、
一刻も早く走るのがイタリアか。

わずかな滞在ではわからないままでしたが 全部ひっくりめて
それが「イタリア」なんでしょうね。


また食べ物関連でもいろいろと イタリアを感じました。

今回はツアーでしたので、ほとんどの食事はついておりました。

付いていなかったのは、ローマでの自由行動日の昼夜の二回だったのですが、
まあ、イタリアと云うもの、添乗員さん曰く「食べるのが一番の娯楽」
と云うだけありまして、あちこちに 本当にたくさんありました、食べ物屋。

お高い所、リーズナブルな所の差はあるでしょうが、どの都市でも、
広場があればレストランがあり、路地にはレストラン。
あっち見ても こっち見ても そこらじゅうに食べる場所が(笑)

それも、大体表にメニューが書きだしてあったり、置かれていたり。
恐らく自由な食事が多かったとしても、不便はしなかったと思います。

ただし、基本はお手軽な店でも、必ず一人一品、シェアの文化はほぼない
との事ですので、量的には困っていたかもしれませんね。


連れて行ってもらったお店でも、パスタが前菜扱いで、次に肉か魚。
「パスタって前菜なんや・・・」と、ちょっと驚きました(笑)

更に、これはフランスなどでも同様かもしれませんが、一皿出てきて
それを食べ終わったら次の皿と云うのが 食事の流れになっております。

従いまして、前菜にサラダが出てきましたら まずサラダを完食してから
次のメインが出てくるのです。
(完食できない時は finish?と聞いてくれますので、Si finishと答えれば
いいだけなのですが・・・)
ピザと一緒に さっきのサラダも食べたい・・・と思う事しばしばでした。
どうも、一皿ずつと云う形式には 最後まで慣れませんでした。


もう一つは、食事につきもののドリンク。
日本と違いまして、水が無料で出てくることはありません。
今回の昼食夕食で、二回くらいだったでしょうか、あらかじめの水が
無料で提供されておりましたが それも珍しい事。

何かを頼むのですが、私たちの行きましたお店は ドリンクメニューが
あらかじめ日本語で用意されておりますので、いわゆる街中のお店とは
勝手が違うかもしれません。

ですが、ジュースやお水、ビールなどでも 大体3~6ユーロ。
ジュースと云っても 250mlの缶のモノがほとんどです。

それに比べましてワインでしたら、フルボトル頼みましても、
10~20ユーロ位でしたので、直後に見学がない時には
フルボトルを頂くことが多かったです。

昼は一応、その後に移動があるときだけは、二人でハーフワイン等を
頂いておりました。

一杯ずつビールやジュースを頂くよりも安いのです。

これも、日本の感覚では、ちょっと考えられないことでしょうね。


日本での感覚、と云っていいのかわからないのですが、
普段アメリカに行くことが 多い私にとりましては、とっても嬉しい事が。

それは、街中で「飲める」

飲める??とお思いでしょうが、アメリカの州では 公共の地での飲酒が
禁じられているところが多いのです。

今まで行きました所の中で、ハワイは勿論、ロス、フロリダなど
多くが屋外の公共の場所での飲酒は厳禁です。
もちろん、屋外バーベキューもホテル敷地内などを除いて飲酒不可です。
私の行った中で、ネバダ州のラスベガスは例外、飲酒天国でした(笑)

街を歩いておりましても、ちょっとした広場、座ることのできるところがあると、
テイクアウトのパスタやビール片手に 楽しそうにしている若者が多数。

私も、フィレンツェで実践してみました。
自由時間の後半、スーパーでビールと夜のおつまみを買いまして歩いていると、
ある教会のわきにある階段状のところで 沢山の人たちが座ってくつろいでます。

集合時間まで時間はある、ちょっと飲みたい(基本的に自由行動時はノンアルコール)
「一杯やる??」の合言葉のもと、階段の上に座り込んで、ビールを。

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その時持っておりました 生ハム(日本相場からしたら激安)も、
「開ける?」と、ちょっとした休憩。

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この時にはとても食べきれなかった生ハムは、その日の夜のおつまみになり、
勿論飲んでしまって買い足したビールと共に楽しみました。

これに味を占めまして、実はローマ最終日の自由行動の日の夕飯は、
スーパーで生ハムから うちの定番の鳥の丸焼き、サラダ等々、
たくさん買い込みまして、豪華に部屋食になりました。

スーパー食、特に生ハムは イタリアでは鉄板ですね。


もう一つの鉄板、とっても美味しそうなジェラート。

普段は、私はそれほど甘いものは積極的には頂かないのですが・・・
今回に限っては、自由時間にジェラート屋を見つけますと、
積極的に頂きました。

ただし、毎回半分こ(笑)

イタリア初ジェラートは、ヴェニスのサンマルコ広場の所のジェラート屋。
おじさんが、片言の日本語(接客用語以外の日本語)を話してくれ、
短い時間でしたが、楽しく頂けました。

これは、レモン。イタリア語でしたらリモーネかな?

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次には、フィレンツェのシニョーレ広場の横のジェラート屋。
義妹おススメのピスタチオを頂いたのですが、ちょっと甘すぎました。

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しかも、義妹ピスタチオ好きじゃないし、ジェラートでも食べたことない
と云うことが 後から判明。

・・・やられた・・・

まあ、イタリアならではの味ですので、良い事にしましょう。
後日、私のブログを読んで、ピザを食べたくなったらしい義妹が
イタリアンの店に行ったらデザートが ピスタチオのジェラート(笑)

「甘いわ・・・」と云う感想が来ました。

・・・ススメとったやないかい!!!(笑)

次は、以前にも紹介しました、トレビの泉のすぐ近くで現地ガイドさんから
「買うならここがおススメです」と云われたお店。

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自由行動のローマでも頂きたかったのですが、どうもタイミングが合わず、
食べたいと思った時に、ジェラート屋を見つけることが出来ませんでした。

ちょっと悔しく、残念・・・と思っていたのですが、帰国日にローマの空港で
当たり前のようにあるジェラート屋発見!(笑)

最後にと頂きました。

これはマンゴーとシトラス(だったか?柑橘系のです)

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珍しく何度もいただいたジェラートに大満足でした。


と、満足した話の後に、ちょっと世話系のお話。

フランスでもそうだったのですが、イタリアではお手洗いに困りました。
無料のお手洗いは、美術館や飲食店に入らない限り、ほぼありません。
無料の公衆トイレは皆無です。

ではどうするのか、有料なのです。
大体1ユーロ。
高い所では1.5ユーロの所もありました。

1ユーロ125円くらいでしたので、トイレ1回に125~200円近く・・・
日本では考えられない話ですね。

いえ、逆に言いますと、綺麗で安全な状態で当たり前のように使える日本が
凄い考えられないような話なのでしょうか。

それにトイレに入ってから1ユーロコインがないと
両替がありません。
お金を入れたら、ゲートが開くという形式のモノ。
ぴったりを入れないと、ゲートが開かないのか、おつりが出ないのか?
それは分かりません。常に小銭は用意してましたので。
常に財布には3ユーロ(1ユーロ3つ)は小銭は持っておりました。

水(売店で1ユーロ、スーパーで30セントくらい)を買うより高いトイレ! 
日本はありがたいですね。(笑)

もう一つびっくりしましたのが、外出中のお手洗い、
(かなり世話場の話ですので、ご注意を・・・)


男性用のお手洗い、個室に便座がない!降ろして腰かける部分が
ないのです!!!

え~どうやって使うの??スクワット??
しかも、西洋人仕様なので座高?が高い!
毎回謎でした。

と書きますと、女性の皆様は驚かれる事でしょう。
家人に聞いてみました。

幸いと云うかなんというか、家人は今回お手洗いにお金を払って
入るということは無かったそうです。
無料のお店のところで事足りていたという事ですので、
有料の参考にはならないのですが、少なくとも座るところが
無かったということは 一度もなかったそうです。

ただ、座ったら足が下につかず、ぶらぶらして不安だった(それだけ高い)
事はあったそうです(笑)


勿論、私たちが泊まったクラスのホテルでは、すべて普通に綺麗な物が
各部屋にありましたので、そのあたりはご心配なく。
但し、ウォシュレットはホテルでも必ず ありません

よく日本の観光客の方は帰国後のブログに ない部屋に泊まらされた、と
書かれている方が多いですが 当たり前のようにあるのは ほぼ日本だけ、
と云う事を 知って頂きたいです(笑)

それにしても、いろいろと驚くことが多いですね。


と、順調に来たような顔をしておりますが・・・
ここからは、アクシデント トラブルったお話を・・・(笑)
順調すぎてはおりませんでした・・・(笑)

行きの成田か飛行機かで、パリで買ったお気に入りのストールを無くし、
一つしか持っておりません遠くを見る用のメガネをフィレンツェで無くし、
更には、フィレンツェで石畳にカメラを落として壊してしまいました。

普段は必ず2台のカメラを持っているのですが、今回はたまたま
もう一台の昔のモノにあまり信用がおけなくなっておりましたので
一つしか持って行っておりませんでした。

行く前に買おうか?と家人と相談したのですが・・・。

旅ブログの途中(フィレンツェの夕方)から、写真の精度が落ちたことに 
お気づきの方もおられたかもしれませんが、スマホのカメラで代用しました(涙)

帰国後は、メガネを作りに行き、カメラを修理に出し、さらに
買おうかなと思っていたカメラも買いました(涙)

海外に行くとカメラが壊れる。(必ずですね・・笑)
またまた、こんなところで再現されておりました。

このお話、詳しく書こうと思ったら 1日分のブログになりますが、
恐らく一部の方の拍手喝采を呼ぶだけですので、最後にご報告申し上げます(笑)

これにて、イタリアの旅、完結です。

長々と申し訳ありませんでした。 これにて旅日記ブログは終わり、
明日からまた別の内容となって参ります。

よろしくお願い申し上げます。