さて、いよいよイタリア旅行も最終日になりました。
翌日は 帰るだけですので、観光が出来ますのは この日一日。

しかも、猿三郎ブログを長年ご覧いただいている皆様はご存知でしょうが、
本来は私たちは、自分たちで調べて 自分たちの足で歩く観光をしております。

今回は都市間の移動を考えまして ツアーを選択いたしましたが、
今回選択しましたこのツアーは 少なくともフィレンツェで半日、
そしてローマで 丸一日の自由時間が設定されておりますのは
大変うれしい事でした。

待ちに待った 自由行動日!


さて、どこに行こう!と思うのが 普段の私なのですが、
先日も書きました通り、私の意識のほぼすべては ミラノとベネチアの
過去に歩いた場所と 過去に公演した劇場探しに持って行かれておりました。

ましてや、行ったことの無い地ですので、何があるのか、わかりません

だったら、ガイドブックをと、数冊渡されたのですが、博多座中はそれどころではなく
博多座の終わった後は後で 脱力感でどうも頭に入って来ません。

なんだかんだと 往生際の悪い言い訳を 書いておりますが、
ま、簡単に言いますと、自由時間の行動は 家人に丸投げしたというわけなのです。

・・・そのせいで、ベル・タワーに上る羽目になったのですが・・・(笑)


そんな、ローマの休日。

ローマ観光で 絶対に絶対に見るべき観光名所は、前日の駆け足観光で
見ることが出来ておりましたので、自由時間では、別のルートを。

「では何??」と聞きましたら、

今回のテーマは「天使と悪魔」


そう、以前にパリで簡単に「ダヴィンチ・コード」めぐりをしまして、
今回 フィレンツェで「インフェルノ」めぐりをしましたのと同じ
ダン・ブラウンの著作であり、映画化された作品です。
(何とか渡航前にもう一度見たかったのですが、時間が許さず)


まずは、日本から予約をしておきましたヴァチカン美術館から始まりましたのは、
旅行中のブログで書かせて頂きました。

予約よりも早い時間に入場が出来ましたので 昼過ぎまでの三時間ほどを
じっくりと、ヴァチカンで過ごすことが出来ました。

そして、前日は時間がなく立ち寄ることのできなかった
サン・ピエトロ広場へ。

ここは、「天使と悪魔」の中で「風」のオブジェのある場所。
広場に沢山のこういったものがありました。
どれが 映画に使われた 重要なのかは・・・
ごめんなさい、ちょっとあり過ぎて分からなかったのですが、
とりあえず、これってことで・・・

イメージ 3


まず一番目に、「風」のキーワードをゲットいたしました。

また、この広場は、楕円形ですので、広場内の二つの焦点に立ちますと、
4本並んだ柱が、すべて一本に重なって見えます。

ここもしっかりと確認しました。

イメージ 1


実際はすべて、このように4本立っております

イメージ 2


二か所ある焦点でのみ、一本に見えます。
(見にくくてすいません) 


このあたりで、昼の時間になりましたので、ふと目についたカフェ?に。
カウンター式の簡単なお店だったのですが、その時間には空いてましたので、
ゆっくりと座ってパニーニを頂きました。

イメージ 4


出るころには、レジはずいぶん混み合ってました。


その後、しばらく歩きまして 前日にライトアップを見ました
サンタンジェロ城へ。

イメージ 5


ここは今は博物館として見学できるそうです。
興味ない訳ではなかったのですが、今回はパスしまして、
外観を眺めることのできる川沿いの段差で しばしの休憩。

イメージ 6


ちょうどこの下の部分にセットが作られて ローマの休日のパーティが
行われたのではないかと・・・
こんな角度だった気がします。違ったかな??

「天使と悪魔」では イルミナティの本拠地として使われてました。



その後、歩いてナヴォーナ広場へ。

ここは「水」のキーワードをあらわしている「4大河の噴水」があります。

イメージ 7


その後は、地図上では ほんの近くにあるはずの パンテオンに
向かったつもりなのですが・・・ちょっと迷子。
目と鼻の先の距離のはずが、ずいぶんうろうろしてしまいました。

ようやく到着したパンテオン。

イメージ 8


ここは、「天使と悪魔」では キーワードのある場所ではなく、
最初に「サンティ(=ラファエロ)の墓」というヒントで、
間違えてきた場所。

イメージ 9


実際にラファエロのお墓があります。


パリでも、このイタリアの旅でも 数多くのラファエロの作品を見てきました。
子供の頃に見た「天地創造」では 一瞬だけでてきたラファエロ。
その彼が ここに眠っているんだ~と不思議な感覚を抱きました。


映画の中で、ラファエロの墓 ではなく、ラファエロの「作った」墓と云う事で
改めてキーワードのあるところを探しまして たどり着くのが

サンタ・マリア・デル・ポポロ教会

パンテオンから直線距離で 一キロちょっと。
先ほど迷子になって無駄に歩いてしまいまして、疲れてきましたので、
「このあたりで地下鉄乗ろうよ~」と云ったのですが・・・

ローマの街、どこにもかしこにも遺跡がございますので・・・
思ったほど地下鉄が発達しておりません。

今回の行程ではどうも、ほとんど使うことのないような二路線しか
無いのです(現在、三路線目が”予定”ならとっくに完成しているはずですが)

流石に、バスの路線を必死に研究するのは 時間的にも無駄ですので
歩くしかございません。

イメージ 10


到着いたしましたのが ポポロ広場。
本来なら、双子のそっくりの教会が並んでいる筈なのですが、
片方が修復中・・・残念。

広場を挟んで反対側に 目的のサンタ・マリア・デル・ポポロ教会
がございました。


イメージ 11


この教会の中にいくつかある礼拝堂の一つが ラファエロの作った
キージ礼拝堂。

ここにあるベルニーニ作の「ハバククと天使」と云うのが
「土」のキーワードでした。

イメージ 12


さて、これで3つのキーワードが揃いましたので、最後の教会に。
ここで初めて、ローマの地下鉄に乗りました。
と云っても3駅ほどですが。


レプブリカ駅で下車し、ローマ三越で少し休憩&お買い物。
最後の教会の開館時間に合わせて(教会もシエスタか、昼開いてません)
時間調節をして向かいましたのが、サンタ・マリア・デッラ・ヴィトリオ教会

イメージ 13



ここの中にあるベルニーニ作の「聖テレーザの法悦」と云うのが
「金」のキーワードでした。

イメージ 14


右手に持っているが、「黄金」の矢。


これにて映画「天使と悪魔」を巡る旅は、コンプリート。

映画をご覧になって居らず、興味のない方には申し訳ありません

観光するにもなんとなく、目的を持った方が宝探しのようで
ロールプレイングゲームのようで 楽しいものですから・・・(笑)

実際の映画・小説では順番が違いまして、
「パンテオン」→
「サンタ・マリア・デル・ポポロ教会(土)」→
「サン・ピエトロ広場(空気)」→
「サンタ・マリア・デッラ・ヴィトリオ教会(金)」→
「ナヴォーナ広場の四大河の噴水(水)」→
「サンタンジェロ城」

だったみたいです。

と云うものの、私自身映画の記憶がかなり曖昧になってましたので、
家人の解説のもと、「ああ、あったあったそんな場面~」状態でした。

今日のブログも微妙なところが間違っていたりしたら ごめんなさい。

帰国後に改めて見たい映画が またひとつ増えました。


今回の自由時間は 「天使と悪魔」と云うただ一つのテーマのもと、
ローマを歩き回りました。

ですが、ローマはとても一日では 歩ききることは出来ません。
見逃したモノは あまりにも多すぎます。

また、ローマの地を訪れることは あるのでしょうか。
トレビの泉で コインを入れることが出来なかったので
無理でしょうか・・・

もう一度行きたい地になりました。
・・・その前に「天使と悪魔」と「インフェルノ」みなきゃ!