博多座、2月花形歌舞伎 昼の部の『艶姿澤瀉祭』
上演時間、午後2時10分から午後3時までのおよそ50分間。
上演時間、午後2時10分から午後3時までのおよそ50分間。
正確には昼の部の『男の花道』が終わってからなので、この少し前の
休憩時間を挟んで 博多座の楽屋の、ほとんどの出演者とスタッフは
戦闘状態に突入致します。(笑)
休憩時間を挟んで 博多座の楽屋の、ほとんどの出演者とスタッフは
戦闘状態に突入致します。(笑)
『艶姿澤瀉祭』が開演するにあたって 3時のフィナーレまで、
一旦幕が開くと舞台はノン・ストップで進んで参ります。
一旦幕が開くと舞台はノン・ストップで進んで参ります。
私たちも開演前に女形のお化粧を終え 衣裳を着る準備を致します。
ですが、衣裳さんは全員で8人。
猿之助さんの早拵えや、巳之助さんと隼人さんの龍虎の大口袴や
長袴などの 大きな歌舞伎の拵え、さらに16人の芸者姿の女形、
その後の5人鷺娘などの 引き抜き 等々。
長袴などの 大きな歌舞伎の拵え、さらに16人の芸者姿の女形、
その後の5人鷺娘などの 引き抜き 等々。
次から次へと衣裳替えがありますので、8人の衣裳さんたちは舞台袖担当や
各楽屋担当で、各自 大わらわでの衣裳着せとなります。
各楽屋担当で、各自 大わらわでの衣裳着せとなります。
私たちも順番に衣裳を着た後、かつらをつけるために これも順番に
床山さんへ向かいます。
床山さんへ向かいます。
床山さんでもこれだけのかつらが 並んでおります。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190630/11/enzaburou/19/bd/j/o0400026814486086124.jpg?caw=800)
奥にこれだけ・・・。そして廊下に・・・。
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190630/11/enzaburou/2d/5c/j/o0400030014486086135.jpg?caw=800)
床山さんは立ち役系と、女形系では会社が違います。
今月 女形の床山さんは4人。
今月 女形の床山さんは4人。
床山さんでもひとが足りず、拵えのできた人から順番に
頭を付けに行く訳です。
頭を付けに行く訳です。
こんな風に、芸者のかつらが並んでおります。
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190630/11/enzaburou/ee/c2/j/o0400031714486086144.jpg?caw=800)
お芝居と、この『艶姿澤瀉祭』で 今回使われる女形のかつらの枚数は、
およそ90枚越え。
およそ90枚越え。
これは、歌舞伎座でもそんなに出ないそうです。
『艶姿澤瀉祭』だけでも 16人の芸者と16人の阿国歌舞伎の女で32枚。
それ以外に、猿之助さんの阿国や5人鷺娘 等々の女形がありますので
この演目だけで40枚近くのかつらが使われている訳です。
それ以外に、猿之助さんの阿国や5人鷺娘 等々の女形がありますので
この演目だけで40枚近くのかつらが使われている訳です。
そして昼夜のお芝居で25枚ずつくらいの女形のかつら、
これを毎日4人で 何枚かずつ手入れをしても相当な仕事量となりますね。
これを毎日4人で 何枚かずつ手入れをしても相当な仕事量となりますね。
これプラス 立ち役のかつらですから、今回使用しているかつらの枚数は
全部で200枚前後
全部で200枚前後
半端な数ではありません
歌舞伎座で使用する通常のかつらの三倍以上だそうです。
歌舞伎座で使用する通常のかつらの三倍以上だそうです。
芸者のみんなが、芸者のかつらを被り終えると
今度はフィナーレの 阿国歌舞伎のかつらが並べられます。
今度はフィナーレの 阿国歌舞伎のかつらが並べられます。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190630/11/enzaburou/fa/52/j/o0400026414486086157.jpg?caw=800)
フィナーレが終わると こんどはこれだけのかつらが
一度に舞台から返って来る訳です。
一度に舞台から返って来る訳です。
出演者のみんなは個人的に かつらを脱ぎますが
受け取る方は これまた、大仕事!(笑)
受け取る方は これまた、大仕事!(笑)
昼の部 とりあえず『艶姿澤瀉祭』が 終わりますと
出演者 スタッフ ドッと疲れが出て参りますが
出演者 スタッフ ドッと疲れが出て参りますが
まずは一息・・。の 息つく暇もなく 今度は1時間後には夜の部が始まりますので、
出演者は急いでお化粧を落とし 今度は夜の準備となります。
出演者は急いでお化粧を落とし 今度は夜の準備となります。
1時間の短い事・・・(笑)
このような自分自身と楽屋と舞台での戦闘を 毎日繰り返しております。
楽屋は一生懸命!舞台では表情を出さずに優雅に・・・。(笑)
毎日、舞台と楽屋は戦場と化しております。(笑)