今日は、移動日。

一応 新幹線のチケット 指定の分は 会社から
貰っておりますが、それぞれが都合のよい時間に
変更して 京都に乗り込んでもOKです。

ですが、猿之助さん 巳之助さんはじめ 一部の宙乗り関係者は
本日夕方には、京都春秋座へ行かなくてはなりません


今までの会館は、設備的に舞台上だけの宙乗りですが、春秋座は
それとは違い 2幕の化け猫 いつもの劇場形式です。
 
花道上を宙乗りで引っ込む方式ですので、そのお祓いとテストの為にです。

ご苦労様です。

それ以外の出演者は、本日は自由時間 それぞれに
予定もある事と思います。(笑)


私は午前中、早くに京都に入りましてホテルに荷物だけを預け
大阪まで参りました。 

もちろん 可愛い姪っ子と 甥っ子に会うために!(笑)


お昼を家人と義妹と子供たちと 過ごしまして、義妹のマンションで
図々しくもひと眠り、おかげでグッスリ休むことができました(笑)

ああ、やっぱり休演日は嬉しい~


話しは変わりここで、ご観劇できてない皆様に、初日のアクシデントを
ご紹介致します。(笑)

実は入間市の初日。昼の部は猿之助さんの13役早替りでしたが、
3幕の横にかかってあった看板は 坂東巳之助13役早替り
とございました。


幸い 私はこの看板を見ておらず、口上では猿之助丈と、読み上げ 
事なきを得ましたが お客様の大多数は???状態だったと思います。(笑)

見ていたらきっと 私自身 どっちがどっちだったかが きっと
わからなくなってしまって 変な事になっていたと思います。


途中で気がついたスタッフが、にゅ~っと看板を下ろし 
なしにした様子です。でもお客様には、すでにわかっておられますよね(笑)

それに もう一度 猿之助さんの看板を掲げ直す事は 実質的に無理なようでした。

ま、初日のこと故 お許し頂きたいと思います。


言い訳のようですがこの幕間、初めての舞台で段取りもまだついておらず、
舞台の所作板の敷き方が かなり間違っており 凸凹になっていたのです。
(二幕後の幕間に 舞踊になるので所作板が敷かれます)

所作は各劇場に配備されているものを使うので、スタッフがまだ
所作の並びに慣れてらず それにかなりの時間を取られ 
幕間の時間が すでにオーバーしておりました。

お客様をこれ以上 お待たせする訳にも行かず 
看板の確認までの時間がなく 幕が開いてしまったのです。 
この様な顛末なのです(笑)

そして夜の部は、歌舞伎独特の引幕 定式幕が下手の幕だまりから
外れるという アクシデントが・・・(笑)

本来 定式幕とは幕を開くときには下手から上手(お客様から見て左から右)
閉まるときは 上手から下手(お客様から見て右から左へ引くのが常です)

ですが、巡業の『獨道中五十三驛』の3幕は幕を多用しますし、
吊ものの幕も多く 幕外もございます。

そのために、幕開きは逆方向 上手(右)から下手(左)に幕が
開いて参ります。

ですが、本来とは逆のために入間の会館では 設備的に下手に幕をためる
スペースがなく またカーテンレールのようなストッパーが下手には
ありませんでした。

それを無理したために幕の重さに耐えきれず、定式幕があれよあれよと
云う間にレールから外れて落ちてしまったのです。

昼の部では 事故らなかったので大丈夫と 思っていたのですが・・・。

舞台進行中の事ですので、途中で はめることもできず やむなく
緞帳を下ろしてのお六の幕外となりました。

本来 緞帳は最後に下ろすもの。 それを再び上げての
日本橋の場となりましたが、こんな時の急遽の対応が大事と云う事ですね。   

劇場では何十人も居る大道具さんですが 巡業では造作、壊し 転換など
大道具さんもこれらの作業を たった7人で行っております。

初日以後 大きなアクシデントは今のところはございませんが、
この様なわけですので 万一アクシデントがございましても
なにとぞ どうかご寛容なご観劇を お願い申し上げます。