昨日、一週間ぶりに帰宅致しました。

勿論出発前に比べますと 東京もずいぶんと涼しくなりましたが、
それでも、20度行かないようなトマムから 23度くらいの北海道、
東北を南下しております時も、半袖 時々 長袖 と云う気候でしたので
東京が 若干蒸し暑く感じてしまいます。


ですが、季節は確実に秋に近づいてきておりますね。
元気に待っていてくれた 朝顔君たちと共に、夏の終わりを感じます。



さて、今回の旅行、あえて最初に行程も行き先もブログでは
書いておりませんでした。

普段でしたら 最初から何泊でどこに行きますよ~と書いていることが
多いと思うのですが、今回は 各地を辿る旅を 毎日読んで下さっている
皆様にも 感じていただきたいと思いまして、あえて書きませんでした。


結局6泊7日の旅になったのですが、後半はいつもの旅です。

自分たちで予定を考えて 行程を考えて 事前に調べつくしての
旅になりました。


皆様は 猿三郎どこで途中下車しているんや??
次どこに行くの?? いつ東京に帰るの?と思われている方も
多かったかもしれません。


今回の旅の基本は 歌舞伎の巡業(笑)

って、わかります??

巡業と云いましても 巡業で行った地を辿るという意味ではありません
(その意味合いもございましたが これは また後日)

南下、北上 その時々によって違いますが 一応あるルート上を
毎日違う劇場で公演して 宿泊して・・・

そういう移動をしていくのが 巡業公演なのです。


途中、ルートによっては 飛行機を使ったり バスを使ったり
船を使うこともございます。


ですが、一定の区間を 通しの乗車券と その時々の特急券など
渡されてそれぞれが 移動するのも 巡業の醍醐味なのです。

その話は 二年前 に簡単に書かせて頂きましたので
興味ある方は 読んで下さい。



話がそれてしまいました。


今回、家族と別れて二人旅が始まりましたのが、札幌。

先日も書きました通り、折角北海道に行くのでしたら 北海道新幹線に乗りたい。
そして、どうせなら 平泉に行きたい、大沢温泉にも行ってみたい、
黒塚の地の二本松にも行きたい。


さて、どうします???


そこで登場いたしますのが 通しの乗車券です。
まさに巡業。

私たちは トマムから札幌についてすぐに 翌11日から使えます、
東京までの乗車券を購入しました。
距離によって 有効期限が違うのですが 札幌ー東京ですと7日有効です。

勿論、札幌⇒函館の特急列車に乗るときや、新函館北斗 からの新幹線には
別途特急料金などは かかってまいりますし その都度購入は必要ですが
在来線では、これで東京まで行けるのです。

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札幌で買いました、乗車券と、乗越用の券、翌日の新幹線特急券です。


案外これ、ご存知ない方も多いのではないでしょうか?

全部在来線(北海道から出るには 今は在来線はありませんが・・・)
で帰ろうと思ったら 帰れるのです。


ただし、注意が必要です。
旅は一方通行、後戻りはできません。
そして、在来線と新幹線が並走している一部地域では、どちらか一方の路線で
途中下車しますと その路線でしか 次に乗り継げません。


このあたりは 調べればわかりますが 結構調べておりますと
面白いですね。


函館も、通常の札幌⇒東京の乗車券では、乗り越しになるらしく、
行きには「新函館北斗⇒函館」帰りは「函館⇒新函館北斗」の
乗り越し料金が 必要になって参ります。

(ここは家人の高校時代の友人のS君に詳しく教えてもらいました。
 S君ありがとう。)


結局、有料特急や 新幹線を使いましたのは、
特急でも 四時間かかりました「札幌⇒函館」の区間。

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この4時間が今回最長の連続乗車時間でした。

どうしても乗りたかった「新函館北斗⇒盛岡」の区間 
新幹線はやぶさと、
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時間的に 在来線に乗りますと 次の宿泊地への
到着が厳しくなります「一ノ関⇒福島」までの やまびこの二か所でした。

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このやまびこ、なんと17両編成!!!
東海道山陽新幹線が16両ですので、17両編成って何??状態(笑)

北海道か??もう少し手前から来た(すみません、ここは調べてません)
やまびこ10両と、盛岡で連結された 秋田新幹線7両。

緑の新幹線と 白地に赤のラインの新幹線が 途中でしれっと
くっついているのも、新鮮に感じました。

・・・が、写真にはうまく撮れませんでした。

私が乗りましたのは、後方車両でしたので、秋田新幹線の部分ですね。
自由席でしたが、2列2列の楽々席でした。

巡業で、指定席になっている時は そのあたりはあまり気にしませんので
自分たちの旅、新鮮すぎます!
すみません、乗り慣れておられる方には 当たり前の事かも知れませんが。



この二つの新幹線は 乗っていれば東京まで行くのですけどね。
途中でおりました。


後はのんびり 在来線の旅を楽しみました。


二両編成の車両、停車駅についても ボタンを押さないと
ドアが開かないとか、ワンマン運転の時は 先頭のドアしか開かないとか。

大阪育ちの家人は 目を白黒させておりました(笑)


地元の方の多い路線、同じく観光客の人の多い路線、
皆が 5分間での次の列車の乗継の為に 階段に殺到する路線。

色々な体験が出来ました。


帰りは、二本松から郡山に出まして、そこから新幹線でもよかったのですが
新幹線になりますと、大宮で乗り換え。

時間的には、帰宅時間になってしまいますので、混んでいるのは必至。

それなら、時間はかかるけど、黒磯から東北本線で 帰ろうと。
黒磯からは 普通電車でもグリーン車が連結されておりますので
赤羽までは 楽に帰れる計算です。


郡山から黒磯までは ロマンスカーだったらいいな~と希望的観測で
待っていたのですが、案に相違の・・・二両連結の普通車両。

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そこまでは、4時間の特急などにも 乗っておりましたが・・・
実は、郡山⇒黒磯の 約一時間の行程が 一番疲れました(笑)

黒磯からは、赤羽(上野行き)まで 直通でした。


そんなこんなで、札幌から東京は赤羽まで、乗車券自体は
14140円で 4日間乗らせて頂きました。


後から計算致しますと、別々の乗車券を買いましたら
通算では、20000円を超える計算になりました(笑)

手間もなく楽しませてもらった 乗車券。

本当は記念に欲しかったのですが、次の赤羽からの乗継の
バス出発までが数分しかありませんでしたので、
写真を撮りまして「ありがとうね~」と 改札機に吸い込まれました。

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共に旅をした、乗車券です。


巡業では、通しのチケットを渡されまして、時間で動かざるを得ない
時もございます。

余裕があり、新幹線指定を あえて 在来線で楽しむときもございます。

ですが、どうしても 交通の便が発達してしまいましたので 
昔でしたら考えられない距離を 毎日公演後に移動して宿泊、
翌日また 公演して 移動。

そんな巡業も 多くなって参りました。


ちょっとだけ 昔に立ち戻りまして、在来線での旅、
時間に余裕がなくては叶いませんが 今回出来ましたのは
よかったと思います。

皆様も 通しでの旅、いかがでしょうか。

ただし・・・綿密な計画は必須ですよ。

一時間に一本の電車は、ざらです(笑)

今回は主に東北本線を使っての旅。

事前に計画を立てておかないと 一時間に一本の在来線で苦しいですが、
今度は違った路線で 気が向いたところで降りて、気になったところを観光。
そんな旅もしてみたいです。