朝に飯坂温泉を出まして、2両編成の飯坂線で福島駅へ。

このローカル線も旅の醍醐味の一つですね(笑)

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途中の駅 医王寺は佐藤継信 忠信兄弟に所縁の地なのだそうですが、
ちょっと泊まっていたところからは距離がございましたのと、
荷物を持って移動を考えますと・・・総合的に時間などの余裕が
なかったので ここはスルー致しました。


そして福島から在来線で二本松へ出ました。

途中の駅「安達」は歌舞伎で有名な『奥州安達ケ原』の所縁の場所!

「次は安達~」という車内放送がかかりましてから ビデオ片手に待機(笑)

「ススキないがな~ ススキ~」「稲穂で我慢しときぃ~」「なんでやねん」
いつものように おバカな会話を交わしておりますと、突然線路際にススキ!

駅の近くはススキがたくさん そうそう、これこれ、待ってました(笑)

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やはり、この地にはススキがない事には お話になりません。
今を盛りの稲穂では どうにもこうにもなりません


そう、今日の探索の場所は 『奥州安達が原』『黒塚』ゆかりの地です。

二本松駅からレンタサイクルで まずは観世寺に参りました。

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ここは、おもだかやに所縁の歌舞伎『黒塚』の老女岩手の居た場所と
されております。
そして 阿闍梨祐慶に調伏された後 祐慶はここに 観世寺と云うお寺を建て 
鬼女の霊を慰めたのだそうです。


中に入ると、岩手が居たとされる岩屋や資料館などがございます。

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舞台とはずいぶんと趣の違う 岩手の岩屋ですね。
そっちに目が行きますが、よくよく見たら この岩、なんでこんなところに
のっているの??

下に行って写真撮ろうと言われましたが いつ落ちてくるかわからないので
私には この下に行くことは 出来ませんでした(笑)

怖いですやん

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驚きましたのが、拝観料をお支払いしようと思い、ふと中を覗きますと、
2010年1月新橋演舞場で右近さんが『黒塚』を上演した際 
ここを訪れて居られたようで その折の写真が飾ってございました。


ポスターや当時の資料などもあり、思わず

「兄弟弟子です。猿三郎と申します。
 この黒塚上演時、私が祐慶の脇僧、大和坊を勤めておりました。」

と カミングアウトして(笑)申し上げました。 

すると受付の方が喜んでくださり サインを書かせて頂き
一緒に写真を撮ったりさせて貰いました。(笑)
(もしかしたら 今後私の写真も・・・飾って頂けるかもしれません・笑)


旅のご縁は不思議なもので その時に新橋演舞場までご観劇に
見えたのだそうです。
しばしその折の話をさせて頂きました。


資料館には岩手が鬼女となった経緯なども掲示されておりましたが、
以前、猿之助さんが『奥州安達ケ原』を上演された際、このブログにて
詳しく紹介させて頂きましたので 詳しくは こちら 2 3 4 をどうぞ!

で、このお寺の少し離れたところに黒塚があり そこに岩手が
月に踊る際の松の木が ございました。 

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近くにあった竹の棒で思わずポーズ(笑)

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そしてその後 二本松城を訪れましたが、菊人形展の仕込みのために
城内奥まで行くことが叶わず、時間もなかったので 駅へ引き返し、
二本松から郡山 郡山から黒磯 黒磯から赤羽と普通列車を乗り継いで
本日 無事に帰宅いたしました。


今回の旅の目的は 北海道のトマム 札幌は家族で・・・。

札幌 函館 大沢温泉 平泉 飯坂温泉 二本松の黒塚などは、
仕事やプライベートで何回も通っていながら 立ち寄る事のできなかった
歌舞伎に所縁の場所を巡る旅でした。

まだ書ききれていない部分もございますので もう少し続けさせて
頂くかもしれませんが、とりあえず 6泊7日の旅、無事に帰宅いたしました!