第1部『渡海屋・大物浦』の銀平実は平知盛の染五郎さん
女房お柳実は典侍の局の猿之助さん このお二人 ともに初役。

座頭であるうちの、このお二人が初役とは これは珍しい事ですね。

猿之助さんの典侍の局、その昔 安徳帝役での先代雀右衛門さんに
抱かれての初舞台。 今回は初舞台のタケルくんを抱えて、
どんな感想をお持ちなのでしょうね?(笑)

まさに歌舞伎の歴史は繰り返されるの典型です。
そしてタケルくんが成長して 知盛か典侍の局を勤められる時
どなたの子供さんが 初舞台の安徳帝を勤めているのでしょうか?(笑)

さすがにそこまでは、私も確認できないと思います。(笑)
でも今日のこのブログが記録として残っており、
どなたかが確認されると 面白いですね。

猿翁旦那の平知盛で、随分と繰り返されて上演されて来た『義経千本桜』

共演された典侍の局も数多くおられます。

猿之助さんが初舞台の時の先代中村雀右衛門さん 中村芝翫さん
澤村宗十郎さん 先代市川門之助さん 澤村田之助さん 等々
層々たるメンバーです。

これに『吉野山・四の切』の静御前まで入れると、
尾上梅幸さん 坂東玉三郎さん 中村福助さんと、
枚挙に暇がありません(笑) 

あぁ、あの時はよかったなあ~と 過去を振り返られるのも
歌舞伎のよい処。

そして、今の猿之助さんがさらに今後 忠信は云うに及ばず
典侍の局やお里をも勤められ 染五郎さんが、静御前に磨きをかけて行かれるのも 
これからの歌舞伎の 見どころと云えるのではないでしょうか?(笑)

今日の写真は、その猿之助さんの典侍の局と、初舞台の武田タケルくんの安徳帝。

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忙しい舞台の合間に撮らせて頂いた貴重な写真です。

タケルくんの雄姿も もうあと少し、
右近さんもさぞホッとされる事でしょうね(笑)