大阪 今は、なんばからも阪神電車に乗れますが、
少し前からは 私たちは一度梅田に出て、そこから阪神電車に乗るのが
普通でした。

最近では 阪神電車と近鉄電車が つながってしまいまして・・・
通常の大阪公演のございます なんばや上本町からも 同じ路線で
向かうことが出来ますのは(時には 乗り換えも必要ですが) 
なんだか不思議な気がいたします

それはさておき・・・大阪方面から神戸に向かう途中 尼崎の手前辺りに
《大物(だいもつ》と云う駅がございます。

以前、巡業で尼崎公演に向かう途中のブログでこの駅と、
『義経千本桜』との関係を紹介させて頂いた事がございました。

二年前の6月19日の記事です。
興味のある方は どうぞ。

巡業道中で 竹三郎さんと一緒になった時の 写真もございます(笑)



私の子供のころは このあたりもまだ、海辺の雰囲気を
残しておりましたが、今は全く海岸のイメージはなく
埋め立てられた後の、都会の雰囲気でした。

今、ここを舞台に知盛の件を上演するなら『渡海屋』ならず、
『都会屋』にしなくてはなりませんね(笑)


四国の屋島や宮島、九州の壇ノ浦は、まだ平家の面影の
残って居る景色ですが、大物の浦はその面影は 全くありません

ま、歌舞伎と云う架空の物語の場所ですから 
それほど重要視していないと云う事でしょうか?(笑)

でも、歌舞伎の『義経千本桜』の知盛が 碇と共に
身を沈めたとされる場所!とだけでも 覚えておいて下さいませ。

その歌舞伎の『渡海屋』のあった場所に船頭として 私たちも
働いていたのでしょう(笑)

今日の写真は今月の歌舞伎座『渡海屋』の幕開きの船頭たちです。


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左から梅蔵さん 後ろが新蔵さん 座っているのが蝶十郎さん
そして右端が 私 猿三郎です。

関西出身は私だけです。

あまり一座する機会はございませんが 昔からの仲間たちです。
時々 こうして 同じ一座で 同じ出番になりますと
一気に昔話に花が咲く そんな仲間ですね。

たまに 会いますと やはり嬉しくなってしまいます。