今日は少し話題を変えまして 映画のお話を(笑)

昨夜、9時からテレビの映画劇場で『ソロモンの偽証』の
後編を放送しておりました。

前編は、私がラスベガス旅行中に放送されたみたいで、
残念ながら リアルタイムで見る事は叶いませんでした。
と云うか、気がついたら 後編の放送を 番組表で知ったくらいの認識で
時期的なものもあるのですが 地上波の放送は ノーマークでした。


なのですが、実は何ケ月か前にケーブルテレビの
日本映画専門チャンネルで 前篇・後編を2ヶ月にわたって
ノーカットで放送していたのを 録画しておりました。

それを本来は『ワンピース』の大阪、博多公演の時の
滞在ホテルで見ようと思っていたのですが、なんせ両方を
一気に見ますとおよそ4時間強。ちょいと決意がいります。(笑)

ですが、どうせ見るなら、ノーカットのCMによる中断のない
ケーブルテレビ版の方が 集中してみることが出来ます。
ましてや、地上波になりますと 微妙なカットが多用されますのは
どうも・・・・ねえ。



原作はすでにみなさまご承知の 宮部みゆきさんの
全6巻にわたる超長編のミステリー小説。

ミステリーと云いましても舞台は中学校で 日常起こりうる題材を
鋭く描いた力作です。
映画館で上映している時にも 気にはなっておりましたが 
なんせ時間が無くて 見る事が叶わず、
先日、録画していても なかなか見られませんでした。

それを昨日、後編を地上波で放送していたのを知りまして、
地上波でしていたのだから・・・と云う なんだかよくわからないものに
後押しをされまして CS版を見るに至りました。


だいぶ前に読んだ文庫本の原作を思い出しながら、見ておりますと 
どんどん 物語に引き込まれまして、結局 後編を今夜 一気に見てしまった訳です。


家人はすでに 前後編を映画館で見ており 昨日今日と 
私に付き合って 見てくれました。 

携帯電話もまだない時代の中学時代の生活が なんとなく蘇って参りました。(笑)

もっとも映画の時代背景は1991年ごろ、私の中学時代は
1966年ごろで、それだけでも25年ほどの時代の
開きはありますが・・・(笑)


題材としてはとても深刻なのですが たいへん興味のある物語です。
ですが、内容の事には 一切触れないでおきます。

感じた事は、中学時代に ひとつの事に全員で自主的に 力を合わせて
取り組んでいる姿がとても 美しく新鮮に思えた事!


今の世の中 他人の事はどうでもいい 知らない と
云った風潮の中 中学生たちが 友達の事 社会の大人たちの好奇心
色んな事に真正面から向かって行く その勇気に 改めて心を打たれました。

そして この中学生たちに 逆に真摯に向き合って行く大人たちも
とても素敵でした。


不可解な出来事 暗くなる気持ちの場面 謎解きの部分もありますが 
それよりもなんか 見終わった後に素敵な気持ちになれる映画でした。



中学時代に 全員がひとつの事に 立ち向かう、力を合わせる出来事!

私は修学旅行での宴会場でのクラス対抗リクエーションでの催し、 
またクラス対抗の体育大会。

クラスのみんながひとつになった時の 楽しい催しを
思い浮かべてしまいました。


でも、そのくらいでしょうか。
その場その場では 自主的にしたことのように思っておりましたが
所詮、学校側から与えられた中での 活動の一環だったのでしょう。

それでも、その時には 私たちなりでの精一杯でした。


この中学生と云う時代に 中学生と云う立場で 自主的に何かを成し遂げた、
そんな経験のある方は おそらく ほんの一握りだと思いますが、
きっと そういう人たち、現実にもおられるのでしょうね。


この映画は クラスにとって楽しい催しではありませんが、
ひとつになったクラスのみんなは いつまでも友達と云う
気持ちを持てた事が いい思い出になるだろうな?と 思った映画でした。


与えられるものではない 一歩を踏み出す力、勇気、そして同志。

誰にでも やろうと思ったら 出来ることなのですが 実際に出来る人は少ない
そんな気がします。 



ちょっと飛躍してしまいますが・・・

中学生、高校生と云えば 私も先月、多くの生徒さんと触れ合わせて頂きました。

与えられた芸術鑑賞という学校行事の中で もし歌舞伎を見た人がいて、
それを 楽しかった 面白かった と思ってくださるのも 一つの感動。

ですが、その後、実際にチケットのとり方を 自分で調べて、友達なり親なりと
もう一歩進んで見に来てくれる人が 一人でも二人でもいたら・・・

そんなことをも 思ってしまいました。