今日は感激しましたラスベガスのシルクドソレイユの 
もう一つの作品『KA』について書かせて頂きます。

『O』より先に見ましたので、この作品こそが 
初めての現地でのシルクドソレイユ。

ほとんど前知識なく 臨んだのですが、午前中での
バックステージツアーで度肝を抜かれ、物語への期待が
大きく膨らんだのは事実です。


『O』と違う点は、『KA』にはストーリーがございます。
また『O』がヨーロッパ的な様相にくらべ『KA』は
アジア的なつくり方。

どちらかと云うと我々には『KA』の方が
馴染み易いかも知れません(笑)


そして物語はありながら、セリフはほとんどなく
思いは唄で綴られ この唄は英語? と 云うより
物語の中の現地語の様な唄ですので 意味が分からなくても
物語には一切、影響はありません

物語は簡単で、平和な種族に突然 武器を持った別の種族の襲撃! 
これで一旦 部族の王子や姫 一族が散り散りとなります。

異族はさらに追い打ちをかけますが、元の部族は逃げ延びながら
色んな人たちに助けられ バラバラになった種族が 再び集まりだし・・・

そして最後は 大団円と云う典型的な冒険活劇。


まあ、そうではあるのですが、恐らくあまり明確な あらすじと物語を
追っかけるものではなく、想像でそれぞれ見て楽しむ部分も多いかと。


これが、舞台であらゆるパフォーマンスが繰り広げられます。

先日、ご紹介しました縦になった舞台の大ぜりの一番上に
逃げ集まって来た部族の何人かが ひとつのテントを張り
そこで生活しておりますと、異族が嗅ぎ付け テントが襲われます。

応戦しながらも 段々形勢が悪くなり 追い詰められますと
このテントから翼が拡がり 形を変えると大きな鳥になります。

その鳥がみんなを乗せて 宙乗りとなり 一度 客席上を飛行して
舞台奥に消えて参ります。 理屈無し! 想像できます?(笑)

そんな場面が あらゆるところに繰り広げられるのです。


圧巻の名場面は、部族の何人かが異族に捉えられ 牢屋と思しき円筒形の
円の面を客席に向けた輪の中に入れらると これが回転をはじめ 
この輪の中を走り 挙句の果てには輪の上 外にまで出て
命綱なしで 走り出して飛び跳ねます。 

飼育されたリスが よく回転輪に入って 走っておりますが、
あの輪の上に乗っているのが 人間だと想像してみて下さい。

さらにその輪は、三軸の様な先に3個あり、そして別軸でさらに 2個あり、
それぞれが これ自体がテーマパークの 観覧車の様に大きく回転しております。

そう5人が このパフォーマンスをしている訳です。
その輪の上を走り続けたり 飛び跳ねたり! もう人間業ではありません

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ステージツアーの時に、この装置が後ろにありましたので 参考に・・・

恐らく手前には、二つの輪のついたモノ、後方に三つの輪のモノが
あるのだと思います。

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輪の部分は ホワイエに展示されておりました。
私が中に入って 写真を撮れば大きさがわかってよかったのですが・・・・

解説中に 解説の方が前に立っておられる写真を 横からですが、見てください。

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思ったよりも小さい?大きい??

皆様どちらに感じられるでしょうか。
私は 思った以上の小ささに 驚きました。

この中と 外でのパフォーマンス・・・
凄いですね


舞台上の大掛かりな装置と この跳び外れた人間業の集団、
これの冒険活劇 面白くないはずがありません(笑)


で、アジアン的な要素は スーパー歌舞伎『三国志1』の序幕の様な
集団アクション さらに『ワンピース』の様な大旗の演技、
京劇的な部分もあり メイクは歌舞伎的でもあり 
なんか親しみを感じました。(笑)

と云うよりも もともとがどちらも京劇などをモチーフにして 
作られておりますので、似ているのは当たり前なのですが、
思わず あれ?ここから『三国志』始まる?とか、
あれ?『西遊記』みたい、これ、右近さんとか猿弥さんこの部分だけなら
出られるんちゃう?とか(笑)

思わず思ってしまいました(笑)

ルーツは一緒ですね。


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『KA』とは、古代エジプトの死後の世界観のなかで
「この世にとどまる思い」という意味の魂の名前なのだそうです。

『O』よりも後に作られ、『O』よりも製作費がかかっていると云うこの舞台 
見られた事は 本当に幸せでした。
 

コメント欄でも以前書かせて頂きましたが、日本では、どんなお芝居でも上演できる
劇場を造ろうとするのが 基本ですが、ラスベガスではこの作品を上演するための
劇場を造ろうとするところから 始まる考え方がすごいですね(笑)

『O』も『KA』も もう何年間も上演され これからもきっと
長く上演され続ける事でしょう。 


我が家はもともと、そんなに旅先でお土産を 買う方ではありません。
特に私は ほとんど買わないのですが、今回はこれだけは、購入。

パンフレットとそれぞれのマスクです。

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マスクは持って帰るのが大変でしたが(笑)いい思い出になりました。