昨日休演日を迎え「さあ!後半戦!」と思いきや、まだ中日ではなかったですね。
でも1日休むと今日からが、あと半分と思ってしまいます。錯覚錯覚!(笑)

明後日中日となり、これで博多座公演20回 残りが19回となります。

4月の公演で博多座に訪れたのは、2008年『ヤマトタケル』の時でして 
私が二代目、市川猿三郎になった年でした。

そしてこの年の2月からブログ『猿三郎二輪草紙』を始めさせて頂きました。
もう8年ですか?

そんな事を振り返りながら 過去の出演記録を見ておりましたら、
あるサイクルに気が付きました。

4月公演に限るのですが昨年は、松竹座で『かぐや姫』
その前の2014年は、やはり松竹座でスーパー歌舞伎セカンドの実現『空ヲ刻ム者』
さらに その前年は2013年は 四国金丸座で『猿之助襲名こんぴら歌舞伎』
(おもだかや旅行会も含む)でした。(笑)

さすがに2012年はお休みでしたが、その前年の2011年も私は 
高麗屋さんの公演で「河内山」「熊谷陣屋」染五郎さんの「鯉つかみ」等で
やはりこれも『こんぴら歌舞伎』で、金丸座を訪れておりました。


さらにさかのぼってその昔、4月と云えば旧明治座公演が主で
1976年~1985年まで ほぼ10年間は猿之助(猿翁)奮闘公演。

その次の年1986年は、歌舞伎ではありませんでしたが 松平健さんの
『ジンギスカン』で演出は猿翁旦那 私 これにも出演致しておりました。

そして1986年~2005年まで20年間は 新橋演舞場で、
スーパー歌舞伎のシリーズ。

それから、先ほどの2008年に続く訳ですが、こうやってひも解いてみますと、
4月は色んな事の奔りだった様な気が致します。

初期の10年、明治座公演の時は『宇和島騒動』『伊達の十役』『敵討天下茶屋聚』等 
古典の復活狂言の掘り起こし。

間を挟んで2年おきの『義経千本桜』海外公演もこの時期でした。

そして中期から後期20年は、新橋演舞場に於いてのスーパー歌舞伎シリーズ
『ヤマトタケル』『オグリ』『八犬伝』『カグヤ』『新・三国志』等々。

2008年から現在の2016年までは新生歌舞伎座の閉開場を挟んで
猿之助襲名とこんぴら歌舞伎 さらにスーパー歌舞伎セカンドへの発展!

私が25歳ころよりの35年以上が、この4月の色んな事に費やされております。

私がおもだかや一門に入りましたのは1989年(平成元年)でした。
(25歳より以前は上方歌舞伎に所属しておりましたので 居ない訳ではありません)

毎年4月は新年度ですが 私にとりましても真新しい公演となる月は4月でした。

ひとつひとつの積み重ねですが 振り返って思えば よくぞここまで
積み重なって来たものだと思います。  

さあ、今月がまた過去のものとなり、来年 この4月を振り返りますと 
来年は何をやっているのでしょうね? それも楽しみです。(笑)