♪どこの誰かは知らないけれど、誰もがみんな知っている!


昔の連続テレビドラマ『月光仮面』には こんな主題歌が
歌われておりました。

今日の紹介は、まさしくそんな感じ!


スーパー歌舞伎セカンド『ワンピース』をご覧になったお客様なら
誰もが知って居る人物たちですが、誰も知らない人たち。(笑)

いや誰も知らないという、云い方は語弊があるでしょうか?


3幕のクライマックス。

火拳のエース(平岳大さん)と海軍大将、赤犬(嘉島典俊さん)こと
サカズキとの息詰まる戦い!

表舞台に立っているのはこの二人ですが、息詰まる炎とマグマの戦いを
表現して居るのは、紛れもなく火の精を演じている人たち。


且て、『新・三国志』シリーズや『ヤマトタケル』の時には
同じような火の戦いの場面がございました。

『ヤマトタケル』公演初期の時には、私たち若手の名題下が当時は
この火の精を演じておりました。

・・・が、やはり猿翁旦那は 私たちの動きでは 
お気に召さなかったのでしょうね!(笑)

その後は、日本人では無理だ!と云う事で 中国の京劇団の方たちを
招いたりして表現しておりました。


ですが、今回のこの場面を演じているのは紛れもなく 日本の若い人たち。

その中でもマグマを演じているこの4人は、特別な人たちです。

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一番前から、山口真弥(やまぐち まさや)くん 
その次が、片伯部浩正(かたかべ ひろまさ)くん
三番目向かって右が、田中大登(たなか ひろと)くん
左側が村岡友憲(むらおか とものり)くん

彼らはそれぞれが、別々の事務所の所属ですが、ワンピースの公募で
出演してくれた優秀なアクション部門の俳優さんたちです。

ですから、普段から体を鍛錬することは怠りません

片伯部浩正くんと山口真弥くんは、 
いつもはテレビや映画の『仮面ライダー』シリーズや
舞台での『戦隊シリーズ』のアクション場面に出演していたりするのですが、
この『ワンピース』では、なくてはならない存在となりました。


田中大登くんは、エース・プロジェクトと云う組織の正メンバー。
これはあらかじめ 決められた殺陣ではなく、相手の動きを見て
反撃しながら次の動きを組み立てて行くという 独特の立ち回りの第一人者。

また、村岡友憲くんは、XMA(エクストリーム・マーシャルアーツ)
と云う 格闘技演技プラス・パフォーマーとして、クリエイティブ部門
2012年準優勝 2013年優勝 グランド・チャンピオン と云う
輝かしい賞を受賞しております。

そして現在は、このXMAと云う組織の指導員でもあります。

出番としては このマグマだけではなく、1幕は海軍の一員。
2幕はインペルダウンの監獄の守衛たち、本水のシーンなどにも
もちろん出演しており、隼人さん扮するイナズマや 巳之助さん扮する 
ボン・クレーの立ち回りにも 彼らが携わっております。


この4人の青年たち、個別の所属なのですが 実は映画やテレビ 
他の演劇部門からも引っ張りだこで、この『ワンピース』で4か月も 
スケジュール的に体を押さえている事は、至難の業なのです。(笑)

同一演目で、4ヶ月も拘束されるのは、初めてとか・・・(笑)

もちろん 立ち回りや、アクションの場面ではこの4人だけではなく
他の方たちの力も大きく影響しております。

なんともレベルの高い、アクションチーム!

その甲斐あって、エースとマグマの戦いでは、息もつかせず
目を見張るパフォーマンスを 繰り広げてくれております。


カーテンコールではこの4人 赤の装束で登場致しますので、
何卒 盛大なる拍手でお迎えください。