スーパー歌舞伎セカンド『ワンピース』では、歌舞伎俳優はもちろんの事
歌舞伎界以外の分野の人も 大活躍を致しております。

このブログでもご登場頂いた福士誠治さんをはじめ
嘉島典俊さん 井之上チャルさん 市瀬秀和さん 他 多数。

みなさんお芝居が始まると 大忙しなのです。

またこの人もその一人です。

穴井 豪さん


お名前だけ記しても『ワンピース』をご覧になった方でも
この方は ちょっと分からないのではないでしょうか?

もしくは ん??なんだか どこかで見たことのある名前?と
思われた方もおられるのかもしれません。


1幕ではアマゾン・リリーの女戦士 2幕ではニュー・カマーの一人
そして3幕では その鍛え抜かれた肉体美を生かして 上半身裸に近い
白ひげ海賊団の一人として マリンフォードの戦いの場面に参加しております。


その鍛え抜かれた肉体美と云うのは 単にボディビル的な筋肉質と云う事ではなく
ダンス技術に対しての身体能力の肉体美。

ニュー・カマーランドの大勢のラインダンサーの一人として 
ひときわ足が大きく上がっている キレのいいダンサーと云えば 
もう分かりでしょう。(笑)


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事実 とても素敵な女形 というより ニュー・カマー。(笑)

180度近く開く両足は まさにダンサーの極致。努力の賜物でもあります。
もし、複数回見られる方がおられましたら 是非見てください。
まさに 次元の違う キレキレ度。

流石に専門職の方です。


そして、この穴井さん この『ワンピース』の振付師でもあられます。

アマゾン・リリーの女戦士の踊り ルフィの腕ダンス
ニュー・カマーランドの登場と、出陣の踊り、大詰めの灯の整列、
みんなこの人の振り付けです。

なんだか お名前見たことあるかも?と思われた方は おそらくエンドロールに
猿之助さんや幕開きのナレーションの方の名前と共に 出てきたのを
一瞬見られたのではないでしょうか?


振り付けたうえで 役者としても活躍されております。

猿四郎さんもそうですが 殺陣や踊りの振り付けをしながら 
自分もその中に入るという作業は 実は大変なことなのです。

自分が演じるお芝居を覚えながら 踊りの場面等 
全体の場面を見なければなりません

演出家の注文で、音楽に合わせて振りを作る作業。

また、作ってきた振りをお稽古場に行ってから いろんな事情で
変更を余儀なくされたり 位置関係が変わったり また次の日には
新しい手順や配置 振りを考えてお稽古場に持って行かなければなりません

これが何日も繰り返されました。



先々月の『ワンピース』のお稽古の時でも 稽古開始前 お稽古後、
必ず、立ち回りか踊りの場面の抜き稽古が 行われて
若い人でも かなりダンス場面はしごかれたそうです。

9月のお稽古時 穴井さん ほとんど寝られなかったのでは・・・

その甲斐あって 現在の舞台がございます。

そして3幕の海賊団の一人は、この姿です。

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私も今回 初めてご一緒させて頂きましたが、穴井さんにお願いして
大阪 博多では私もダンス場面に出してもらおうかな?(笑)

って もちろん冗談ですよ! あんな激しい踊り 私はもう息が切れて
できません(笑)


錦之助さんではございませんが 見るのが一番。
残念ながら 楽屋におりまして 見ることは叶いませんが・・・
皆様私の代わりに 見てくださいませ。