今日はのっけから ネタバレ満載です。

今回の公演は どこまでどう言ってもいいのか、幕が開く前 開いてからも
かなり戸惑ってまいりました。


既にご覧になっている方は、先刻ご存知でしょうが、私は今回は二役。
これをどのタイミングで出すべきか。


ま、ある意味開き直りました。

初日が開いて30公演。土日も三週を過ぎましたので 見ている人は見ているだろうし、
まだ見てない人で そこまで「事前情報」を シャットアウトしている人もいないでしょう。


一応の警告は発しますが、ここからは何が出てきても 知りません(笑)



昨日は道化のバギー 段之さんをご紹介いたしました。

段之さん演じるところの道化のバギーと 一緒に、大監獄インペルダウンの
独房に囚われているのが、私のもう一つのお役 クロコダイル。

イメージ 1




このお役も本来のマンガのイメージを活かしながら 歌舞伎バージョンに
変形させたスタイルですね。


ただし、クロコダイルと云う役の イメージなどは出来るだけ踏襲させてもらってますが
今回は、長い長い『ワンピース』という漫画の 一部分を切り取ったお話。

正直に申しまして 出てまいります すべての人物のバックボーンを描けておりません。
その場面に至るまでの 長い物語を 端折ってしまったり、数言の台詞で表したり、
そう云う作り方になっておりますのは どうしても仕方のない事です。


今回は あくまでも「頂上決戦」に向かいます、物語を切り取った形になってます。

このあたりは どうぞ原作のファンの皆様も バギーとクロコダイルや他の人が 
こんな形で 出てくるわけないとか・・・

そのあたりは鷹揚のご観劇をなにとぞ お願いしたいと思います(笑)

今回のクロコダイルは インペルダウンの中に収監されている 重要な囚人の一人、
その位置づけになります。



実際の『ワンピース』の漫画の中では、クロコダイルと云うのは 超カッコいいオジサン!
コアなコアな大ファンの方が おられるほどの 凄い人気の方とか・・・

すみません・・・私が演じてしまって(笑)


このあたりのストーリーは 私が飛ばしてしまった部分ですので 詳しいことは
共演者からいろいろと 教えてもらっております。

今回の ワンピース歌舞伎の中では描かれていない部分に関しましては また後日・・・


今日はそんな クロコダイルの拵えなどについての お話です。


写真では見えませんが、昨日 段之さんのバギーの時に紹介したのと同じ形
黒皮のたっつけ袴を穿いております。

イメージ 2


着付けの下には素網と呼ばれる 本来の鎖帷子をかたどった衣裳。

それにコートを羽織り 葉巻をくわえて マフラーまでしております。(笑)

歌舞伎のようで・・洋装で・・ これがまた不思議とこのお役に合うのです(笑)



じつは この黒皮のたっつけ袴 スーパー歌舞伎セカンド第一弾『空ヲ刻ム者』の時、
右近さんの仏師 九龍が着ていたものです。(笑)

異質な人物と云う事で どこか共通点があるのでしょうか?


そしてお化粧は、マンガに描かれているイメージのお化粧をしております。

かつらは、歌舞伎や時代劇っぽく 総髪のロン毛。

これで、花道を六法を踏んで駆け抜けております。

その時の台詞が、マンガでのこの人 クロコダイルの必殺技

「サーブルス!(砂嵐)」(笑)

今回の舞台では 別にこれと云った表現も意味もありませんが、そのバカバカしさが
なんとも、楽しい場面ではありませんか?(笑) 

スーパー歌舞伎セカンドの真骨頂ですね。


幕開きのディスコとともに 2幕目の私のクロコダイルにも ご注目を・・・(笑)




そして、今回は 一つルフィーからの 伝言を預かってまいりました!!!


大監獄インペルダウンが落ちた後、ルフィーが遠くマリンフォードへ向かう 2幕の幕切れは、

「皆様 遠慮なくスタンディングを お願いします。」

との ルフィーこと猿之助さんよりの伝言です!(笑)

宙乗りの時は 一緒に『TETOTE』を唄い 手拍子を取り と云う形が初日以来でしたが
いつしか 発生いたしました スタンディングの盛り上がり。

歌ってください、立って下さい、踊ってください!
なんでもありです。お芝居の中では。

皆様 どうぞ 客席にて お芝居の中の一出演者になってくださいませ。
そしてマリンフォードへ向かうルフィーを 応援してあげてくださいませ。


残念ながら 私は参加は叶いませんが、皆様のご参加を モニター越しに
見せていただいております。