今月、昼の部の切狂言『蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)』は
猿之助さんお得意の変化ものの舞踊。
男女の早変わりで 最後には本性を現し 女郎蜘蛛の精となるまで 六変化。

鮮やかな舞台を 勤められておられます。(笑)

この狂言の中で源頼光(門之助さん)の四天王、
坂田金時(右近さん)渡辺綱(巳之助さん)碓井貞光(獅童さん)の一人として
卜部末武を演じているのは、今月 名題に昇進を果たしたおもだかや一門の
若手の一人(と 云っても、もう若手ではありませんね・・・笑) 喜猿さん。


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猿之助さんの舞踊の中で、この四天王に囲まれ 最後には海老蔵さんが
ひとり武者 平井保昌に押し戻しとして登場するという、
なんとも うらやましい名題披露狂言です。(笑)


歌舞伎座の楽屋も 今回 披露公演と云う事で 喜猿さん 一人部屋です。

これもまた何ともうらやましい(笑)


2003年11月博多座の『西太后』の時には 猿翁旦那が公演途中で
脳梗塞で倒れられ 急きょ右近さんが 恭親王殿下の代役に立ちました。

その右近さんの又代わりとして、光緒帝を喜猿さんが大抜擢され、
これを無事に勤めた事は、彼にとっても大きい経験となった事でしょう。

もっとも決まった時には あまりの出来事に 驚きながら
目をパチクリさせておりましたが・・・(笑)


その彼も最近 めきめきとお芝居も目立つところへ登場して 
お客様もかなり増えたみたいですね。

でも彼ももう40歳ですか? 私の名題披露が45歳の時でしたから 
彼も決して早い出世ではありません

ですが、これからもっともっと頑張ってもらいたいと思います。


個人的には 地方公演などでは飲みに行くこともございます。
とっても陽気で楽しい方。

益々の活躍を。