今日は、ぶっちゃけ寺の放送日。


ドキドキしながら 全力で帰宅をしようと思いましたが、案に相違の地下鉄の遅延(笑)
なんでこんな日に こんな事が?と思いながら いつもよりは 10分くらい遅い帰宅。

気もそぞろに お風呂に入りまして、いざ 夕飯と共に 見ました!
『ぶっちゃけ寺』 (結局 録画ですが・・・笑)


今日の内容は、是非とも ぶっちゃけ寺を ご覧になった方に向けての内容になります。

ちょっと詳しいことはわからないのですが、放送日などが違う地域の方、
録画をして、まだご覧になって居ないという方は、この後の内容は・・・

ひとまず スルーして頂き、ご覧になった後に 見て頂いた方がいいかも・・・と
思っております。



ご注意ください。



ぶっちゃけ寺    ぶっちゃけます




準備はよろしいですか??





(笑)

行きます!




まず、この番組のオファーを頂きまして、ほんとうに嬉しかったですし、有難かったのですが
問題は、私の今月の明治座の出番。

正直、私 以外の今回の出演者・・・いえ、言ってしまいますと 澤瀉屋一門のほぼすべては、
夜の部の比較的早い時間で 今月の出番が終わってしまいます。
私が一番最後まで 舞台にいるのです。


番組の収録は 20時開始予定。

私は19時50分まで、明治座の舞台の上に お化粧、扮装をして立っております。
収録の場所は六本木 テレビ朝日。

どう頑張っても 『ド○えもん』の道具を借りない限り 無理な話。


ですが、その事情をお話しても ギリギリまで待ちます!との 
テレビ朝日側のご厚意でしたので、出演させて頂く運びになりました。


収録当日、舞台から はけて参りまして、事前にお願いしていた 喜太郎さんの手を借り、
急いで向かう支度の最中 今月 同じ部屋の澤村國矢さんも、
ご自身の出番が終わっているにも かかわらず 残って居てくださり、
小道具を受け取り 衣装を脱がしたり 色々なお手伝いを してくださいました。

そして服だけを着て 鞄を持って そのまま とりあえず待機していたタクシーに飛び乗りました。 

事務所の手配とは言え 私一人でタクシーに乗り込み、不安ながら 行先を告げ地図を渡し
車内で舞台のお化粧を落とし 息を弾ませながら 落ち着け 落ち着けと云い聞かせながら 
六本木を目指しました。

この、ある○○タクシーの運転手さん 私が乗り込む前に すでに高速道路からテレ朝までの
最短ルートとすいている道を探してくれており これはこれでやはりプロだと 思いました。
地図を渡すと テレ朝の難しい直接の入口まで 一発でそこまで案内してくださり 
なんと12分で浜町から六本木までの道を参りました。


勿論、その後には 私のそのままにしたモノを 衣裳さん、床山さんなどなど・・・
本当にたくさんの皆様のご協力のもと、テレビ局に駆けつけ・・・・


大変申し訳ないのですが、他の出演者の皆様(猿之助さんをはじめ一門 お坊さん方、爆笑問題さん)は、
もう一時間以上前から 楽屋入りしておられますのに 私待ちでの、収録と云う形に
なってしまいました。


共演の皆様、本当に申し訳ありませんでした、そして本当にありがとうございました。

テレビ局全スタッフをお待たせしての そんな、今回の番組だったわけです。



先日も書かせて頂きましたが、収録は3時間に及びました。

ほんとうに色々なお話、私たちも 知っているようで知らない話もあり、
思いがけない話もありの 3時間だったのですが そこからの編集。

どこがどう 使われるかなあ~? と 思っておりましたが(笑)




それに致しましても 今回の収録で感じたこと。


私たち役者と申しますのは どこまで行っても お芝居の上では「台詞」と云うものがございます。
「捨て台詞」や「アドリブ」もございますが、やはり 毎回のお芝居では一定の決まった筋を
辿るというのが 私たち 役者です。

そういう意味では、こういったバラエティと云うものは 本来は苦手な
分野のモノかも知れません。


バラエティには 台本はありません。
進行表はありますが、台本ではありません。

「どこで」「誰が」「何を」話すかなんて ほとんど決まっていないのです。



始まってすぐに 感じました。

お坊さんのお話の上手さ、様々なタイミング、
聴かせる(聞いているものを納得させる・・?)お話を話される、ということ。


私も、気づいた事がございました。

今日の番組中でも紹介されましたが 私、某大学の客員教授を勤めさせて頂いております。
(字幕スーパーでは 「大学の講師」と出ましたが 正確には大学の「客員教授」です)

その折に、一緒に授業を受け持たせて頂いております先生に

「対象が大学生だからと云って 大学生を相手にしているのではなく、
 極端な話、小学生、幼稚園児に話す感じでの ゆっくりとした話し方で話してください」

と云った感じのアドバイスを受けました。


私の受け持つ「こども保育学科」 と云う学科の特性もあったのですが、
確かに なれない言葉、表現、 歌舞伎をご存じない人に対して 
どんなに(私たちにとって)普通の言葉で 話をしても それは 先方には伝わりません。

噛み砕いて、簡単な言葉で、ゆっくりと 話をする。


そういうことは 実のところ、普段の私たちの世界では なかなかございませんでしたが、
なるほど、今回のお坊さんのお話の仕方を聞いておりますと、本当になるほどと
すとんと、私の胸に落ちた気がいたしました。



また、なんだか やたらとCMに使われておりました あの場面(笑)

あ・・・そこ使われましたか~(笑)と云った感じでした。


猿弥さんが 私に話を振るときに 言ってくださっておりましたが、
父冠十郎は 私に子供の時から あの「目」の稽古は 熱心にしてくれました。
猿弥さんにも どこかの時点で 父冠十郎が伝えたのでしょうね。

回り回って・・・(笑)


父の教えは その当時にはわずらわしく、今となっては 眉唾に感じるところも
なくはありませんでしたが・・・。

父の教えを後年徹底的に矯正されて 今の私がある部分もございます。


ですが、ほんの幼い頃から 教わった「睨みの目」が あのような感じで全国ネットに乗り
皆様に見て頂いておりました事には 父も驚いていることと思います。(笑)




トークはおよそ3時間 明治座から収録が終わるまで 急いだにも拘らず 
お茶の一杯も飲めずの収録でしたが もっとたくさんの楽しいお話がありました。

もう一度 「仏教 対 歌舞伎」の番組があったらいいなと 思っております。

テレビ朝日さん!よろしくお願いいたします~
その時は ぜひまた呼んでください。


ほんとうに楽しかったです。ありがとうございました。