求婚五人男の二人目は、色っぽさの求められる二人のうちの一人。


これは本家の「白浪五人男」の稲瀬川の勢揃いでもそうですが、
五人のうちの二人は前髪なのです。
前髪と云うのは 何回もこのブログで紹介いたしましたが、まだ少年と云う証。


さて、この時点で二人が分かった方は、歌舞伎通です。


ですが 少年ほど怖いもの知らずと云うか。昔も今も変わらないのでしょうか?(笑)


ネタバレ行きます!
準備良いですか?



前髪の一人は 弁天小僧菊之助。

この弁天小僧を捩った役どころは 喜猿さんしか演じられないでしょう!

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弁天でははく 「イカ天小僧キク之助」 

頭を奥を見て下さい。
イカの姿焼きか 串焼きで 上方流の二度浸け禁止のソースに染まっております。(笑)

そして、このキクは 酒が「効く」のでしょう!(笑)



ですからこの小僧は呑みすぎで 尿酸値も高くなっております。

顔の頬の赤味はそのためです。

そのアテ(関西の方はお分かりですが・・・笑)はここではイカ天。

ちょっと余談になりますが、せっかく関西で上演しておりますので
プチ大阪弁講座を。

アテと申しますのは、お酒に対してはつまみ! つまみに対しては お酒!
所謂、こちらがあるなら これがないと!と云うのが アテと表現されます。

お酒を持って「アテ」と云うと つまみの事、つまみを持って「アテ」と云うとお酒の事です。

が、一般的には「つまみ」と同義語として 使われているでしょうか?
東京ではおそらく ほとんどの方がご存じないでしょうね(笑)


私は大阪生まれですが、普段は標準語を使っております。
ですが、意識して標準語を話していても、うっかり使ってしまう大阪弁の一つが
この「アテ」ですね(笑)あとついつい「かしわ」(鶏肉の事です)


話がそれました、イカ天に戻します。

で、この求婚の五人の男を 「誰も知らない」処から、
ツラネの中の 喜猿さんの台詞に「誰もしらない 五人連れ」とあります。


ですから、この五人男のさしてまいります傘が これです!

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わざわざこの文字を書いたのです。これもパロディですから本家の稲瀬川の勢揃いでは
傘には『志ら浪』と書いてあるのは 皆様 ご存じの通りです!

ですからこの傘 もちろん『白浪五人男』には使えません

和紙に書いてあるので 消すこともできませんし おそらく二度と使えない傘でしょうか?(笑)

どなたか藤浪小道具さんに 申し入れて買い取られますか? 1本づつか? 5本まとめてか?

誰も 志らない 五本傘! 
果たして 世界まるごと HOW MUCH?(笑)

もうこんな古い番組、誰も知らない??(笑)

お粗末!


注:売り出しはしておりません(笑)