昨日の4年前は 東日本大震災。

この事に関しましては、軽率な事が云えませんので、あまりブログにては
書く事が出来ません

ただ、昨日の国立劇場に於いての慰霊祭。天皇陛下 皇后陛下もお見えになり
厳粛に行われた様子を テレビで見ました。

その中で遺族代表の19歳(当時15歳)の少女が述べられた体験は、
今日の新聞にも掲載されて居りましたが、目を覆ってしまいました。

15歳の少女が体験するにはあまりにも 残酷な現実。

当時の東北の方々は、その残酷な現実を 目の当たりにされたのですね。

東京もある意味 帰宅困難になるなど、当日は大変だったと聞いております。

その時、私たちおもだかや一門は 京都南座で『獨道中五十三驛』の公演中で
少し揺れは致しましたが、東京から北は こんな大事になっているとはつゆ知らず、
後からテレビのニュースなどで知って びっくり状態で過ごしておりました。

それからの3月の公演では、いつもそのつらい事を思い出しました。

震災1年後は平成中村座の中村勘九郎襲名公演 隅田川公園での公演で、
私はこの時の千穐楽に 中村勘三郎さんにお会いしたのが、最後となってしまいました。

中村座の楽屋はプレハブですので、仁左衛門さん 勘三郎さん みんなひとつ屋根の下に居り
パーティーションで区切ってあるだけ、(笑)

仁左衛門さんと 勘三郎さんの『吃又』の又平 おとくの夫婦は目に残っております。

その公演の時は まだお元気であられた勘三郎さん ですが、すでにお体は
病魔に蝕まわれて居られたそうです。

その9か月後くらいにお亡くなりになられ 振り返りますとこの3月も 
つらい思い出の月となってしまいました。


その次の年の3月は猿之助、中車襲名公演で 名古屋御園座に居りました。

華やいだ襲名公演ですので、楽しいこともたくさんありました。
そう云えば、それ以来、名古屋公演はございませんね。

来月には猿之助さんが名古屋に行かれますが 私はもう少し後になりそうです。


昨年3月はスーパー歌舞伎セカンド『空ヲ刻ム者』の新橋演舞場公演。

千穐楽近くには俳優祭別館もあり、お芝居の出番以外でも、その準備に
忙しい毎日を送っておりました。


いやもう、本当にもう一度やれと言われても ご免こうむりたいくらいに
忙しい毎日を送っておりました。



3月は、毎年 大変な月でもあるのですね。

一つ一つ、思い出のあるひと月でございました。


今月は、藤山直美さん主演の『かぐや姫』で 楽しい毎日を過ごしておりますが、
できれば3月も このまま何事もなく 楽しいままで 次の4月を迎えられますように!

初日が開きまして ようやく一週間ですが、今日まで9回のうち4回が貸切公演と多く、
一般のお客様は まだあまり見られていないのかなあ~と。


週末にかけまして、皆様のご観劇を 心よりお待ち申しております。